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メスカリン メスカリン mescaline

翻訳|mescaline

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

メスカリン
メスカリン
mescaline

アメリカ西南部,メキシコ産のサボテン科ウバタマ Lophophora williamsiiから得られ,合成もされている幻覚発現薬である。 1896年にベルリン大学の A.ヘフターと L.レビンがメスカリンを単離し,1919年に E.シューペットが化学構造明らかにした。

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デジタル大辞泉の解説

メスカリン(mescaline)

メキシコ産のサボテンの一種から抽出されるアルカロイド。無色の液体で、服用すると多色性の幻視などを起こす。

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世界大百科事典 第2版の解説

メスカリン【mescaline】

メキシコ産の小さなサボテンLophophora williamsiiからとれる精神展開薬で,幻覚を起こす。メキシコやアメリカ南西部のインディアンが,このサボテンの先端を切って乾かしたペヨーテを食べて神の実在を体験するために,16世紀中ごろから使用していた。1890年,エリスH.EllisとミッチェルW.Mitchellがこのペヨーテを研究し,96年,ベルリン大学薬理学教授のヘフターArthur Hefter(1860‐1925)と向精神薬研究の第一人者のレビンLouis Lewin(1850‐1929)が有効成分のメスカリンを分離した。

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大辞林 第三版の解説

メスカリン【mescaline】

メキシコ原産のサボテンの一種に含まれるアルカロイド。精神を高揚させる作用があり、一時的に感覚を失わせ、多彩の幻視を生じさせる。

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(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

メスカリン
めすかりん
mescaline

幻覚物質で、メキシコ産サボテンの一種Lophophoria williamsiiの肉質茎に含まれるアルカロイドの一種。精神異常誘発物質として、マリファナとともに古くから知られ、メキシコや北アメリカインディアン部族に広がっているサボテンの乾燥物であるペヨーテpeyoteは宗教上の儀式に欠かせないものであった。
 化学名は3・4・5‐トリメトキシフェニルエチルアミンで、化学構造上はエピネフリン(アドレナリン)と類似している。正常な人に1キログラム当り5ミリグラム投与すると、不安や交感神経興奮作用とともに、生き生きとした幻覚を生ずる。耽溺(たんでき)性はない。メスカリンは統合失調症やその他の精神病状態、あるいは幻覚をおこさせる実験的な手段としてのみ使用され、医薬品としては用いられない。[幸保文治]

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世界大百科事典内のメスカリンの言及

【幻覚薬】より

…精神展開体験とは,自己内界に注意が向かい,思考力や感覚が高まったと感じ,自他の境が不明になり,人類ないし宇宙への合体感を意味する。精神展開薬は化学的に,(1)β‐フェネチルアミン(メスカリンアンフェタミンなど),(2)インドール系物質(ジメチルトリプタミン(DMT),サイロシビン,ハルミンなど),(3)副交感神経薬(アトロピン,フェンサイクリジンなど),(4)リゼルギン酸誘導体(LSD‐25など),(5)その他(笑気,ナツメグ,マリファナ,バナナの皮など)に分類されるが,作用の強弱によってマイナー・サイケデリクスとメジャー・サイケデリクス(メスカリン,LSD,サイロシビン,DMT,STP,JB‐329など)とに二大別されることもある。
[幻覚薬の研究史]
 中央アメリカでは古くからペヨーテなどの幻覚を起こす植物が知られていて宗教や儀式に使われてきた。…

【興奮薬】より

…(6)幻覚薬 幻覚,妄想および人格や感情の混乱を生ずる薬物である。メキシコ産のサボテンのアルカロイドであるメスカリン,インドタイマの成分であるテトラヒドロカンナビノール,麦角アルカロイドの誘導体であるリゼルギン酸ジエチルアミド(LSD),メキシコ産のキノコのアルカロイドであるシロシビンなどが研究されている。なかでもLSDは1μg/kgの少量で多幸感,幻覚など精神分裂病様の症状をひき起こす。…

【サボテン】より

…メキシコではツナの果肉を固めたお菓子ケソ・デ・ツナやエキノカクトゥス属の茎の砂糖漬ドゥルセ・デ・ビスナガが市販されている。ウバダマはメキシコではペヨーテと呼ばれ,アルカロイドの一種で幻覚症状を引き起こすメスカリンを含み,古代から儀式に使われた。日本では麻薬の扱いを受け,輸入できない。…

【ハクスリー】より

…第2次大戦直前,眼疾治療のためアメリカに移住した。インド哲学にも関心を示し,神秘主義的な色彩の強い小説《幾夏を過ぎて》(1939),《時は止まらねばならぬ》(1944)や,原子爆弾投下後の未来小説《猿と本質》(1946)を発表するとともに,愛と無執着を説く浩瀚(こうかん)な詞華集《永世の哲学》(1945)を公刊し,メスカリンを服用した幻視体験の実験記録ともいえる《知覚の扉》(1954)によって人間の潜在的能力への洞察を深めた。さらに62年,《すばらしい新世界》と対照的なユートピア小説《島》を著して,西洋の自然科学と東洋の精神文化の〈二つの世界を最善に生か〉し,瞑想的経験と仕事を通しての自己実現に至る道を探った。…

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