メダケ(女竹)(読み)メダケ(英語表記)Arundinaria simonii

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「メダケ(女竹)」の意味・わかりやすい解説

メダケ(女竹)
メダケ
Arundinaria simonii

イネ科のメダケ属の1種。関東南部以西,四国,九州に分布し,山野河岸海辺などに生える常緑タケ別名が多くカワタケ,ナヨタケ,ニガタケなどと呼ばれる。地下茎で繁茂し,藪となって群生する。稈は高さ 6mほどになり,中空円筒形で,上部は密に分枝し,節は低く節間は長い。葉は掌状に枝先から斜めにつく。ときおり開花をみるが,のちに枯死する。稈は軟らかで粘性が強いので,ざる,うちわの骨,笛,建築用材に用いられる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android