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メチオニン メチオニン methionine

翻訳|methionine

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

メチオニン
メチオニン
methionine

栄養上必須の含硫アミノ酸の一種。 C5H11NO2S ,略号 Met 。生体内メチル基転位反応に必要であり,アドレナリンクレアチンなどの生理的に重要な物質の生合成におけるメチル基供給源となる。

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デジタル大辞泉の解説

メチオニン(methionine)

必須アミノ酸の一。たんぱく質の構成成分の一で、硫黄を含む。生体内の反応でメチル基を供与する働きをもつ。

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栄養・生化学辞典の解説

メチオニン

 C5H11NO2S (mw149.21).

 タンパク質に通常含まれるアミノ酸で,必須アミノ酸の一つ.生体で,タンパク質の構成成分としてだけでなく,メチル基の供給など重要な機能を果たすアミノ酸.

出典|朝倉書店
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漢方薬・生薬・栄養成分がわかる事典の解説

メチオニン【methionine】

必須アミノ酸のひとつ。牛肉、魚肉、レバー、牛乳、小麦などに多く含まれる。ヒスタミンの血中濃度を下げ、アレルギーを起こしにくくする働きがあるほか、血液中のコレステロール値を下げて活性酸素の除去、アルコールからの肝機能保護、統合失調症パーキンソン病の改善、抜け毛予防、うつ症状改善などの作用をもつ。不足すると利尿機能が衰退し、むくみなどが生じ、コレステロール沈着などによる動脈硬化の原因になる。

出典|講談社
(C)Kodansha 2011.
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大辞林 第三版の解説

メチオニン【methionine】

ヒトの必須アミノ酸の一。硫黄を含む。タンパク質の構成成分で,生体内でのメチル基供与体として重要。カゼインを塩酸で加水分解して得る。栄養剤,肝臓疾患や中毒症の治療薬。

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

メチオニン
めちおにん
methionine

硫黄(いおう)を含むα(アルファ)-アミノ酸の一つ。システインとともに多くのタンパク質に数%含まれるが、カゼイン、オブアルブミン(卵白中のタンパク質の主成分。卵アルブミンともいう)、筋肉のアクチン、カルシウム調節タンパク質のトロポニンCなどは比較的含量が高い。ヒトの必須(ひっす)アミノ酸の一つである。
 1922年ミュラーJohn Howard Mueller(1891―1954)により連鎖球菌の成長因子として肉抽出液やカゼイン分解物から発見され、28年には化学合成された。ロイシンに性質が似ており、混晶をつくる。アカパンカビは、アスパラギン酸からホモセリンを経てメチオニンを合成することができる。
 生体内では分子内に2個以上のアミノ基をもつ脂肪族炭化水素であるポリアミンの生合成経路とメチル基転移反応に関与する重要なアミノ酸で、まずメチオニン活性化酵素(メチオニンアデノシルトランスフェラーゼ)によりATP(アデノシン三リン酸)と反応してS-アデノシルメチオニン(活性メチオニン)になり、これがアルコール、ニコチン酸、その他種々の受容体にメチル基を与えたあと、ホモシステイン、シスタチオニンを経てシステインになる。ホモシステインとセリンからシスタチオニンをつくる酵素(シスタチオニンシンテターゼ)が欠損すると、ホモシスチン尿症になり、血中のメチオニンや尿中のホモシスチンが増加する。しょうゆやチーズなどの発酵食品の香気は、メチオニンから誘導されるアルデヒド、アルコール、エステルなどによることが多い。また、医薬品として肝臓病や種々の中毒症に使われる。メチオニンのイオウ原子Sは過酸化水素で簡単に酸化してメチオニンスルフォキシド(S=O)になり、さらに、酸化するとメチオニンスルフォン(O=S=O)となる。タンパク質中のメチオニン残基も同様に酸化されるが、これらに対してもとのメチオニンに戻す酵素がそれぞれにある。メチオニンスルフォキシド‐レダクターゼとペプチド‐メチオニンスルフォキシド‐レダクターゼである。補酵素としてチオレドキシンを使う。後者はタンパク質やペプチド内のメチオニンスルフォキシドをメチオニンに還元する。[野村晃司]

栄養

タンパク質構成アミノ酸の一種。含硫アミノ酸の一種で、栄養上必須アミノ酸である。食品タンパク質に広く分布するが、不足しやすいアミノ酸である。メチオニンの一部をシスチンが代替できるので、メチオニン+シスチンの合計量が栄養上問題とされる。メチオニンはメチル基の供与体として重要で、このメチル基によってコリン、アドレナリン、クレアチンなどの生理活性物質が生成される。メチオニンは脂肪肝を防ぐ作用がある。[宮崎基嘉]
『日本生化学会編『新・生化学実験講座1 タンパク質(4)構造機能相関』(1991・東京化学同人) ▽マックス・ペルツ著、林利彦他訳『生命の第二の秘密――タンパク質の協同現象とアロステリック制御の分子機構』(1991・マグロウヒル出版)』

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