メラノーマ

知恵蔵の解説

メラノーマ

悪性黒色腫のこと。単に黒色腫と呼ばれることもある。皮膚のメラニン色素を産生するメラノサイトという細胞や黒子(ほくろ)の細胞である母斑細胞が悪性化したものと考えられ、皮膚がんの中で最も悪性度が高いと言われている。死亡率は男女間ではあまり差が見られないが、年代別では男性で60歳代、女性で70歳代から増加の傾向が見られる。白色人種の発生率は有色人種の数倍に達し、紫外線が強い地域では発生率が増すという報告があることから、紫外線が関係しているとも考えられている。また、日本では、足の裏や爪(つめ)などの慢性的に刺激を受ける部位や衣類などで擦れる部位、外傷を受けた部位で多く発生する傾向が見られ、外的刺激も危険因子の1つと考えられる。まれに目などの粘膜に発生することもある。
2009年7月、WHO(世界保健機関)の下部組織である国際がん研究機関(IARC)が人工的に紫外線を発する日焼けマシンとメラノーマとの関係に関する論文を分析。日焼けマシンの使用が確実に発がんリスクを高めるとして、「紫外線を発する日焼けマシン」を発がんリスク分類の「グループ2」から、最も危険性が高い「グループ1」に引き上げた。グループ1には、喫煙、アスベスト、ヘリコバクター・ピロリの感染などが分類されている。

(小林千佳子  フリーライター / 2009年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

朝日新聞掲載「キーワード」の解説

メラノーマ

皮膚がんの一種で、皮膚の色素をつくる細胞や、ほくろの細胞ががん化する。毎年約1400人が新たに発症する。患者は60~70代が多いが、20~40代でなる人もいる。足の裏や手のひら、顔や爪、粘膜など、さまざまな部位にできる。見た目はほくろと似ているが、「形が左右非対称」「端がギザギザしている」「色調にムラがある」などの特徴がある。

(2015-04-28 朝日新聞 朝刊 東特集C)

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世界大百科事典内のメラノーマの言及

【黒色腫】より

…メラノーマともいう。皮膚,粘膜,眼球脈絡膜などの色素細胞やほくろから生ずる黒色の悪性腫瘍で,正式には悪性黒色腫malignant melanomaという。…

※「メラノーマ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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