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モスカ モスカ Mosca, Gaetano

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

モスカ
モスカ
Mosca, Gaetano

[生]1858.4.1. シチリアパレルモ
[没]1941.11.8. ローマ
イタリアの政治学者,政治家。トリノ大学,ローマ大学教授,また上院・下院議員もつとめる。その主著『政治学要綱』 Elementi di scienza politica (1896) において「支配する階級」の恒久的存在を指摘するとともに,その形成や交代を論じて,エリート理論の先駆者の一人となった。

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百科事典マイペディアの解説

モスカ

イタリアの政治学者。各地の大学教授を歴任したほか,1908年下院議員,1919年上院議員。議会記者,議員生活を通じて,代議制民主主義に疑惑をいだき,政治を活動的少数者の所業とみるエリート理論を提起。

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世界大百科事典 第2版の解説

モスカ【Gaetano Mosca】

1858‐1941
イタリアの政治学者。シチリアに生まれる。トリノ大学(1895‐1923)とローマ大学(1923‐31)で憲法学と政治学を講じた。1908年から10年間,下院議員として現実政治にもたずさわり,19年には終身上院議員となった。V.パレート,R.ミヘルスとともにエリート理論を展開したことで知られる。パレートのエリート論が心理的要素を重視したのに対して,モスカの理論は組織的要素を重視するものであった。モスカの主著《支配する階級》(1936。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

モスカ
もすか
Gaetano Mosca
(1858―1941)

イタリアの政治学者。シチリア島生まれ。パレルモ大学卒業。トリノ、ミラノ、ローマの各大学で憲法学、政治学を教授したが、他面、1909年には下院議員に、1919年には上院議員になるなど、政治家としても活躍した。彼の政治理論はその折衷主義的性格や深い理論構成の欠如から批判されるところではあるが、イタリアにおける政治学の社会学的伝統の開花は、彼に負うものである。彼は、政治の中枢を政治的諸階級の編成に求め、多様な制度や政治行動における「不動の、確実な事実」として、「どのような時代においても、また、どのような場所においても、政治的諸機能は特定の階級にゆだねられる」ということを明らかにした。特定の階級=支配階級の社会学的構成は、歴史的発展の水準に応じて、軍事的価値、財産、個人的功績などにより多様に決定されるとした。主著として『政治学の諸要素』Elementi di scienza politica(1896)、『近代民主主義における政党の社会学』La sociologia del partito politico nella democrazia moderna(1912)、『古代都市国家と近代代議制国家』Lo Stato-citt antico e lo Stato rappresentativo moderno(1924)、『政治理論史』Storia delle dottrine politiche(1933)などがある。[村上義和]

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世界大百科事典内のモスカの言及

【エリート】より

…結合の本能からは政治的連合や権謀術数が生まれ,知にたけ,狡猾で,説得の術に長じたエリートがここに属し,集合体維持の本能からは連帯,規律,秩序などが生まれ,力と堅実さと高潔さを備えた,強制力の行使にたけたエリートがここに属するとした。 パレートが心理的要素を重視するのに対して,イタリアの政治学者G.モスカは組織的要素を重視した。モスカは,少数者は少数者であるがゆえに有効に組織されうるが,逆に多数者は多数者であるがゆえに組織されることが困難であり,その結果,少数者の支配を受けざるをえないとして,少数エリートによる多数者の支配を説いた(《支配階級》1896,英訳版1939)。…

【政治学】より

…このようにして政治学の対象と方法は一挙に拡大し,政治学は狭義の政治現象だけではなく,多くの分野へと分化しながらもあらゆる人間事象を考察の対象に入れざるをえない総合科学への道をたどりはじめたのである。 19世紀末から20世紀前半へかけてのこのような政治学の転換は,各国民主政治の慣行を比較研究したJ.ブライス,大衆の政治行動の非合理性を把握することを説いたG.ウォーラス,政治を過程としてみることをはじめたA.F.ベントリー,政治においてつねに変わらぬ支配エリートを研究したG.モスカ,大衆組織における寡頭支配の鉄則を指摘したR.ミヘルス,世論がステレオ・タイプによって支配されていることを分析したW.リップマンなどの業績に典型的に示されている。これらの政治研究者たちに共通に分けもたれていたのは,政治学を経験的・実証的な学問として自立させたいという強い志向だった。…

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