日本大百科全書(ニッポニカ) の解説 モニエ(Henri Monnier)もにえHenri Monnier(1799―1877) フランスの風刺画家、作家、俳優。生年が1805と記されることがあるが、これは本人が偽ったため。パリ生まれ。ジロデのアトリエで画技を学び、1830年、風俗風刺画集『巷間(こうかん)風景集』を刊行、なかに登場する俗物ジョゼフ・プリュドムJoseph Prudhommeが大評判となり、さらに『ジョゼフ・プリュドム氏の覚え書き』(1857)によってこの人物はブルジョアの戯画の極致として定着する。自作の喜劇『ジョゼフ・プリュドム氏の栄枯盛衰』(1852初演)では自らこの人物を演じた。[横張 誠] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例