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モビール Mobile

翻訳|Mobile

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

モビール
Mobile

アメリカ合衆国,アラバマ州南西部に位置し,モビール湾にのぞむ州唯一の海港都市。スペイン人の探検を契機にヨーロッパ人が進出し,1711年フランス人が入植。その後支配権はイギリスに移ったが,1813年合衆国領となり,19年市制施行。南北戦争中は南軍の最も重要な根拠地であった。綿花と木材の輸出港で,近年はバナナの輸入も多い。パナマ運河の開通により貿易額が伸び,造船織物,食品,製紙アルミニウムなどの工業が盛ん。スプリングヒル・カレッジ (1830創立) やサウスアラバマ大学 (1963) がある。人口 19万5111(2010)。

モビール
mobile

彫刻用語。スタビルに対して,空間で風などの自然の力やモータで多様な動きをみせる近代の抽象彫刻の一種。針金や軽金属片などで力学的にバランスがとれるように構成され,空間においてのものの関係を示そうとしている。 A.コルダーによって創始された (1930) 。 1920年にロシア生れの N.ガボによって試作されたが,コルダーほど十分ではなかった。 M.デュシャンが初めて 32年のコルダー作品展 (パリ) で用いた言葉。

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デジタル大辞泉の解説

モビール(mobile)

《「モービル」とも》
動かすことができること。可動性。「モビールハウス」
針金に薄い金属片などを微妙なバランスをとってつるし、空気の微動にも動くようにした造形作品。室内装飾などにも用いられる。米国の彫刻家コルダーの発案。

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百科事典マイペディアの解説

モビール

米国,アラバマ州南端の港湾都市アラバマ川河口付近のメキシコ湾岸に位置し,綿花,木材の積出港。近くにモビール油田があり,石油精製工業が盛ん。造船,パルプ,製紙,化学などの工業も発展。

モビール

コールダーが創案した動く彫刻。力学的平衡を応用したもので,針金を中心に金属板等で作った種々のフォルムを組み合わせ,わずかな振動にも感応して,全体のバランスを保ちながら微妙に変化する。
→関連項目チャドウィック

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世界大百科事典 第2版の解説

モビール【Mobile】

アメリカ合衆国アラバマ州南西部の港湾都市。人口20万4000(1994)。メキシコ湾の支湾のモビール湾奥に位置し,アラバマ州唯一の海港。同州第2の都市。付近のモビール油田によって,石油精製,化学製品工業が発達しているが,そのほかにも製紙,繊維,アルミニウム,造船などの工業もある。1710年フランス人によって町が建設されたが,63‐80年にはイギリスが占領し,その後スペイン領となった。1813年に合衆国に帰属し,19年市制施行。

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大辞林 第三版の解説

モビール【mobile】

〔モービルとも〕
各部分がバランスを保ちつつ微妙に動くように構成した芸術作品。室内装飾などにも用いられる。
他の名詞に付いて、「動くもの」の意を添える。 「 --ハウス」

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

モビール
もびーる
mobile

現実の動きを伴う造形作品。従来までの彫刻は静止した像に運動感を暗示するが、実際に空間のなかで運動し、時間的持続において変化をみせる立体造形をいう。一般に動く美術作品を総称して「キネティック・アート」とよぶが、モビールは自然力、とくに風力や大気の微妙な振動に呼応して運動する作品をさす場合が多い。その原型はすでに1910年代のロシアのタトリンやロドチェンコの実験にさかのぼることができるが、モビールの名称はアメリカの彫刻家コルダーの動く造形作品をめぐって1923年に生まれた。「動く彫刻」の創造に専念して世間一般に広めたのはこの彫刻家であり、初期の一時期を除けば、作品の多くは一点で支えられた針金による抽象構成が空中で微妙なバランスを保ち、わずかな大気の流れにも敏感に反応して絶え間ない運動による変幻を繰り広げる。そのモビールには、天井から吊(つ)るされる「ハンギング・モビール」、大地や床に設置される「スタンディング・モビール」の二形態があり、三次元の立体に時間軸を加えた四次元の芸術として20世紀美術の重要な変革の一つである。モビールの創造は多くの追従者を生み、今日では現代芸術の一領域を形成しており、純粋美術ばかりではなく、室内装飾や工芸デザインにも広く応用されている。[石崎浩一郎]

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世界大百科事典内のモビールの言及

【コールダー】より

…フィラデルフィア生れ。モビールの作品によって知られる。最初工科学校に学んだあと,アート・スチューデンツ・リーグに入学。…

※「モビール」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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