デジタル大辞泉 「モビール」の意味・読み・例文・類語 モビール(mobile) 《「モービル」とも》1 動かすことができること。可動性。「モビールハウス」2 針金に薄い金属片などを微妙なバランスをとってつるし、空気の微動にも動くようにした造形作品。室内装飾などにも用いられる。米国の彫刻家コルダーの発案。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「モビール」の意味・読み・例文・類語 モビール ( [英語] mobile )[ 1 ] [ 異表記 ] モービル① モーターの動力や風などの自然の力によって、あるいは力学的平衡の原理を活用して、動くように構成された造形作品のこと。アメリカの彫刻家A=コルダーが始めたもの。動く彫刻と呼ばれる。[初出の実例]「カルダーも最初はモーターを使って動かすモビルをつくったが」(出典:新芸術の可能性と限界(1957)〈滝口修造〉)② =モビールゆ(━油)[初出の実例]「タールとか、ガソリンとか、モビールとか」(出典:元帥(1950)〈檀一雄〉一九)[ 2 ] 〘 造語要素 〙 「可動性の」の意を添える語。「ブックモビール(移動図書館)」、「モビールハウス(移動住宅)」など。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
改訂新版 世界大百科事典 「モビール」の意味・わかりやすい解説 モビールMobile アメリカ合衆国アラバマ州南西部の港湾都市。人口19万1544(2005)。メキシコ湾の支湾のモビール湾奥に位置し,アラバマ州唯一の海港。同州第2の都市。付近のモビール油田によって,石油精製,化学製品工業が発達しているが,そのほかにも製紙,繊維,アルミニウム,造船などの工業もある。1710年フランス人によって町が建設されたが,63-80年にはイギリスが占領し,その後スペイン領となった。1813年に合衆国に帰属し,19年市制施行。執筆者:菅野 峰明 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
百科事典マイペディア 「モビール」の意味・わかりやすい解説 モビール コールダーが創案した動く彫刻。力学的平衡を応用したもので,針金を中心に金属板等で作った種々のフォルムを組み合わせ,わずかな振動にも感応して,全体のバランスを保ちながら微妙に変化する。最近では室内装飾としても用いられる。→関連項目チャドウィック モビール 米国,アラバマ州南端の港湾都市。アラバマ川河口付近のメキシコ湾岸に位置し,綿花,木材の積出港。近くにモビール油田があり,石油精製工業が盛ん。造船,パルプ,製紙,化学などの工業も発展。空軍基地がある。19万5111人(2010)。 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
世界大百科事典(旧版)内のモビールの言及 【コールダー】より …フィラデルフィア生れ。モビールの作品によって知られる。最初工科学校に学んだあと,アート・スチューデンツ・リーグに入学。… ※「モビール」について言及している用語解説の一部を掲載しています。 出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」