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モヤモヤ病 もやもやびょうmoyamoya disease

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知恵蔵の解説

モヤモヤ病

脳の血流障害が原因の、日本人に多い病気。脳の血管造影で、モヤモヤした煙のような像が見られる。3歳前後と30〜40歳代で起こりやすく、男女比は1:1.8。約10%の患者で家族例があり、多因子遺伝が考えられている。脳底部のウィリス動脈輪の狭窄(きょうさく)や閉塞で、脳の必要血流量が保たれなくなる脳虚血型と、血管が破綻(はたん)する出血型とがある。脳虚血型には過度の運動、大泣きなどの負荷によって手足の脱力、言語・意識障害けいれんなどを起こす。数分で症状が消失する一過性の発作と症状が持続する脳梗塞(こうそく)型があり、小児では前者が多い。治療は頭蓋の外から中へバイパス血管を形成する外科的治療が発作予防や症状改善に有効。難病にも指定され、母子健康手帳にも掲載されている。

(中村敬 大正大学人間学部人間福祉学科教授 / 2008年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

モヤモヤ病
もやもやびょう
moya-moya disease

ウィリス動脈輪閉塞(へいそく)症の別名。厚生労働省の特定疾患(難病)の一つ。脳血管造影検査で脳底部にもやもやとした煙のような異常血管網がみられる。脳の動脈が詰まり、それを補う血管が発達したもので、日本人に多い。2003年現在の患者は7700人。小児期では泣いたり笑ったり、めんを食べるなど、過呼吸をするときに脳の虚血発作が始まり、片麻痺(へんまひ)、知覚異常、けいれんや頭痛などがおこる。30、40歳代になると、周囲の動脈瘤(りゅう)が破裂し、脳出血をまねきやすい。脳血流を改善する予防手術が有効。[田辺 功]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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