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モレキュラーシーブ モレキュラーシーブ molecular sieve

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

モレキュラーシーブ
モレキュラーシーブ
molecular sieve

分子ふるいともいわれるもので,合成ゼオライトからつくられる吸着剤の商品名である。これには内部に均一な分子の大きさ程度(4nm,5nm)の空間が分散しており,その空間径を通りうる分子のみが吸着されて選択的にふるい分けすることができる。

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デジタル大辞泉の解説

モレキュラー‐シーブ(molecular sieve)

分子篩(ぶんしふるい)

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百科事典マイペディアの解説

モレキュラーシーブ

米国リンデ社製合成沸石の商品名。均一な細孔をもち,形,大きさの異なる分子をふるい分けることができる。A型,X型,Y型など数種あり,たとえば市販の商品としてよく知られる5A型は細孔径5オングストローム,5オングストローム以下の分子のみを吸着する。

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世界大百科事典 第2版の解説

モレキュラーシーブ【molecular sieve】

アメリカのリンデLinde社が製造している合成沸石の商品名。沸石はその結晶構造によっては分子の大きさとほぼ同じレベルの径の細孔をもち,この作用によって,大きさや形の異なる分子をふるい分けることができる。たとえば天然産沸石であるリョウ(菱)沸石は水やアルコールを吸着するが,エーテルアセトンベンゼンなどは吸着しない。合成ゼオライトでも,フォージャサイトに属するA型,X型,Y型,またモルデン沸石,ZSM‐5などは,それぞれ固有の細孔径をもち,分子ふるい作用がある。

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大辞林 第三版の解説

モレキュラーシーブ【molecular sieve】

分子の大きさの違いによって物質を分離するために用いられる多孔質の粒状物質。蜂巣状構造で、その空洞に入る小さな分子を吸収して一種のふるいの作用をする。分子ふるい。

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

モレキュラーシーブ
もれきゅらーしーぶ
Molecular Sieve

アメリカのリンデ社の商品名で、合成ゼオライトの結晶水を除いた均一細孔をもったもので、分離剤、吸着剤として利用される。化学組成はxM2n・Al2O3・ySiO2・zH2Oで表され、Mはn価の金属であり、係数x、y、zの値によって特性が異なる。この合成ゼオライトの特徴は、その特殊な結晶構造により、細孔径が分子の大きさ程度のオングストローム(Å)単位のところにそろっており(1Åは10-10m)、結晶水を除いたあとに生じた空洞間はこの均一な細孔でつながっている。そのため、細孔を通過した分子のみが空洞に吸着され、この細孔の大きさによって分子が分離されるので、分子ふるいともいう。細孔径は構造、組成によって異なり、3A、4A、5A、13Xなどは、ほぼ3Å、4Å、5Å、10Åの細孔に相当する。この特性によって5Aでは直鎖状パラフィンと、枝分れした側鎖パラフィンの分離ができ、ガソリンからn‐パラフィンを分離して高オクタン価ガソリンの製造に利用されている。また水のような極性物質をとくに選択的に吸着するので、気体、液体の脱水に使用され、窒素分子を選択的に吸着するところから、空気の酸素濃縮に広く用いられている。[大竹伝雄]

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世界大百科事典内のモレキュラーシーブの言及

【分子ふるい(分子篩)】より

…吸着媒の有効孔径の大きさに応じて,大きい分子と小さい分子とがふるい分けられる。顕著な分子ふるい効果を示すものとしてモレキュラーシーブmolecular sieveが有名である。これは合成沸石であり,xNa2O・yAl2O3zSiO2vH2Oの一般組成をもつもので,均一の孔径をもっており孔径の異なった多種類のものが市販されている。…

【乾燥剤】より

…乾燥剤には表中の物質のほか,金属ナトリウム,金属カリウム,金属カルシウム,水素化カルシウムCaH2,テトラヒドリドアルミン酸リチウムLi[AlH4]などの還元剤,Na2CO3,K2CO3,Na2SO4,CuSO4,MgSO4,ZnCl2などの塩類無水和物などがある。そのほかモレキュラーシーブ(分子ふるい)は,合成アルミノケイ酸アルカリで,三次元網目構造の結晶格子の空間に一定の大きさの分子のみをとりこむ物質で,水分子のみをとり出すモレキュラーシーブは精密な実験に適していることがある。またシリカゲルは活性な化学物質と違って,取扱いが容易であり,また安全性が高く,吸湿能力が低下しても加熱脱水することによって容易に再生できるので(塩化コバルトを吸着させたものは,青色のとき吸収能力があり,なくなるとピンクになる),タバコ,茶,のり(海苔)などの食品,医薬品などの防湿用に普通に用いられている。…

【吸着剤】より

…この現象を積極的に利用する分離操作もある。このような分子ふるい効果を有する吸着剤としては,合成ゼオライトであるモレキュラーシーブ,または活性炭系の分子ふるいカーボンなどが開発されている。
[吸着剤の再生]
 吸着はあくまでも非定常の現象であり,吸着平衡によって決まるある関係に到達すると,吸着剤はもはや吸着能力を失する。…

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