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モロヘイヤ モロヘイヤ 〈アラビア〉molokheiya

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デジタル大辞泉の解説

モロヘイヤ(〈アラビア〉molokheiya)

シナノキ科の一年草。葉はシソに似て、花は黄色でオクラに似る。東地中海地方の原産で、アジアアフリカの熱帯地方で野菜として栽培。若葉を細かく刻んでぬめりを出し、スープなどにして食べる。しまつなそ。

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百科事典マイペディアの解説

モロヘイヤ

シナノキ科でジュートの近縁種である。幼葉を野菜として利用する。1980年代から日本でも利用され始めた。エジプトを中心とする中近東で広く利用されている。葉は刻むとぬめりが出る。

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栄養・生化学辞典の解説

モロヘイヤ

 [Corchorus olitorius].アオイシナノキ科ツナソ属の一年草で,葉や若い果実を食用にする.

出典|朝倉書店
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食の医学館の解説

もろへいや【モロヘイヤ】

《栄養と働き》
 エジプトやアラビア半島などでは古くから常食されている緑黄色野菜の一種。エジプトでは5000年以上前から一般に普及していて、葉を細かく刻んでつくったスープは伝統的な家庭料理として知られています。
 かつて、重病を患ったエジプト王がモロヘイヤスープによって治ったという故事があり、「王様の野菜」とも呼ばれています。
 このスープは現在でもよくつくられ、各家庭には「マハラタ」と呼ばれるモロヘイヤ専用の包丁があるそうです。エジプトでは、それだけ日常的に使われている野菜なのです。
 わが国に本格的に入ってきたのは1980年代からで、当初は家庭菜園に利用される程度でしたが、その栄養的価値が高いことが認められ、広く普及しはじめ、店頭でもならぶようになりました。
カルシウムは緑黄色野菜のなかでも実質上第1位〉
○栄養成分としての働き
 モロヘイヤには、カロテンをはじめ、カルシウム、カリウム、鉄などミネラル分が多く含まれています。
 とくにカルシウムは野菜のなかで100g中260mgと、パセリの290mgに次ぐ含有量です。1回の食事で食べることを考えれば、パセリより絶対量はダントツといえます。
 カルシウムは骨格や歯の発達に欠かせない成分です。食物から摂取するカルシウムが不足すると、人間の体は血中カルシウム濃度を一定に保つために、骨に蓄えられているカルシウムを血液中に溶けださせる働きをします。それが原因となって、骨が軽石のようにもろくなる骨粗鬆症(こつそしょうしょう)を引き起こすのです。
 カルシウムは中枢神経(ちゅうすうしんけい)を鎮め、イライラ感や過敏症を抑える働きもあり、ストレス緩和に有効です。
 つまり、モロヘイヤを食べてカルシウムをとることで、骨粗鬆症予防、ストレス解消などに効果が期待できます。
 ゆでても100g中に170mgを含むので、カルシウムの補給源として役立てたい野菜の1つです。
 カリウムの含有量も野菜のなかでは上位に入ります。カリウムは体内の余分なナトリウムを排泄(はいせつ)し、高血圧予防に有効に働きます。
〈カロテンの豊富な含有量が老化を防ぐ〉
 カロテンの含有量の多さも他の野菜を圧倒しています。100g中1万μgと、シソの1万1000μgに次ぐ量で、シソとちがい、1日の食事で大量に食べることができます。ビタミンB1やB2、Cも豊富に含んでいることを考えると、栄養価の高い優秀な野菜といえます。
 カロテンは体内でビタミンAにかわり、血管などの粘膜(ねんまく)を丈夫にし、細胞の老化を遅らせるので、老化防止に有効です。
 また、若返りのビタミンとして知られるEも100g中6.6mgと豊富。Eは抗酸化作用を発揮してがんを予防。細胞膜を正常に保ち、コレステロールが動脈壁につくのを防ぐ働きもあります。
 そのほか、ビタミンKの含有量が100g中640μgと高い点も特徴です。Kは、出血時の血液凝固作用、血管内での有害な凝固を抑える働きをもっています。また、カルシウム不足の際、骨からカルシウムが溶出するのを抑制する働きもあります。豊富なカルシウムと、Kの作用で、骨粗鬆症の予防に役立ちます。
 加えて鉄分も豊富なので、貧血にも効果を発揮します。
〈ネバネバ成分のムチンが糖尿病に効く〉
 においもなく、クセもないので食べやすい野菜ですが、特徴的なのは刻むとオクラやトロロのような粘りがでることです。
 この粘り成分は、ムチンやマンナンといった水溶性多糖類。糖の吸収を遅らせ、血糖値の上昇を抑える働きがあります。
《調理のポイント
 モロヘイヤの旬(しゅん)は夏ですが、ハウス栽培では4月から10月が最盛期です。選ぶときは、葉の1枚1枚がしっかりしていてつやがあり、茎がやわらかいものを選びましょう。
 ゆでておひたしや和えもの、炒(いた)めもの、てんぷらなどに利用されます。エジプトでよく食されるスープは、タマネギや肉を入れたスープに、粘りがよくでるまで刻んだモロヘイヤを加え、さっと煮たもの。ポタージュのようなとろみがあります。
 肌荒れに効果のあるメニューとして、モロヘイヤに含まれる食物繊維を活かしたモロヘイヤ+ヨーグルトジュースがおすすめ。モロヘイヤを葉だけざく切りし、ヨーグルトとはちみつといっしょにミキサーにかけます。簡単につくれますし、整腸作用のあるヨーグルト、美肌効果のあるはちみつと合わせることで肌のトラブル解消に役立ちます。
 ゆでてみじん切りにしたモロヘイヤをとろろに混ぜれば、新陳代謝スムーズになり、滋養強壮力がアップして、疲労回復にバツグンの効果があります。
○注意すべきこと
 栄養価が高い野菜ですが、注意しなければならない成分があります。それは、シュウ酸の含有量が多いことです。
 シュウ酸は体内でカルシウムなどと結合して、カルシウムの吸収を悪くしてしまいます。そのため、毎日多食することは避けたほうがよいといえます。さまざまな野菜とともに、バランスよく食べることが大事です。
 また、モロヘイヤの種子や枝には毒性の強い「ストロファンチジン様物質」という成分が含まれています。食べると危険なので、家庭菜園などで果実がついたものは食べないようにしましょう。

出典|小学館
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大辞林 第三版の解説

モロヘイヤ【mulūkhiyya】

シナノキ科の野菜。東地中海沿岸地方原産。葉はシソに似ているが、ゆでると独特の粘りを生じる。ビタミン・カルシウムなどのミネラル類を多く含む。

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

モロヘイヤ
もろへいや
Jew's marrow英語
mulkhiyyaエジプト語
[学]Corchorus Olitorius

シナノキ科ツナソ属の野菜で、原産地は中国大陸南部である。東南アジアから地中海沿岸、アフリカ、エジプトで好まれている。草丈25~30センチメートルで、葉はシソに似た長楕円(ちょうだえん)形の単葉で、先はとがっている。若い葉、茎を食用にする。生葉を刻むとオクラのような粘りがあり、くせがなく、かすかな甘味がある。昔アラビアの王様が内臓の病気になったとき、モロヘイヤのスープを食べて元気になったという話により「マリク(王様)のスープ」とよばれていた。また古代エジプトでもすでに食用とされていたが、日本に入ってきたのは1980年代である。きわめて栄養価が高いために健康野菜として注目を集めている。カルシウム(ホウレンソウの9倍)、カロチン(ホウレンソウの4.6倍)がとくに多く、ほかにカリウム、ビタミンB2、C、E、鉄なども豊富である。旬(しゅん)は7~9月で冬場は岩手産の水耕栽培物が出回っている。茹(ゆ)でてから細かく刻んでスープにしたり、おひたしにする。また生葉を天ぷら、炒(いた)め物にするほか、粉末状にして小麦粉と混ぜ、パン、麺(めん)などにした商品もある。[田中伶子]
『辻調理師専門学校監修『料理食材大図鑑 マルシェ』(1995・講談社) ▽『食材図典』(1995・小学館) ▽主婦の友社編集部編『料理食材大事典』(1996・主婦の友社)』

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
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