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ヨウ化水素 ヨウかすいそhydrogen iodide

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ヨウ化水素
ヨウかすいそ
hydrogen iodide

化学式 HI 。無色,刺激性のガスで不燃性。空気中では発煙する。融点-50.8℃,沸点-35.1℃,臨界温度 151.0℃,臨界圧 82.0気圧。水によく溶け,ヨウ化水素酸を生じる。低級アルコールと反応し,ヨウ化アルキルを生じる。大気圧下ドライアイスで冷却すると無色の液体となる。ヨウ化水素は強い腐食性のある強酸で,天然ゴムを激しくおかす。大気,光に当ると黄色ないし褐色に変る。共沸混合物は沸点 127℃ (1気圧) ,比重 1.70で,56.9%のヨウ化水素を含む。還元剤,無機ヨウ化物の製造,医薬器の消毒,殺菌剤,分析試薬などとして用いられる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ヨウ化水素
ようかすいそ
hydrogen iodide

水素とヨウ素の化合物。赤リンとヨウ素の混合物に水を滴下して得られる。
  2P+5I2+8H2O→10HI+2H3PO4
市販の57%ヨウ化水素酸を五酸化二リン上に滴下しても得られる。無色の気体。特有の刺激臭がある。水には熱を発して溶けヨウ化水素酸となる。冷水から一、二、三、四水和物が得られる。エタノール(エチルアルコール)にも溶ける。強い還元剤で、酸化剤や光によっても分解されヨウ素を遊離する。刺激性で皮膚や粘膜を冒すので、取扱いには注意を要する。[守永健一・中原勝儼]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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