コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

ヨーカイ Jókai Mór

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ヨーカイ
Jókai Mór

[生]1825.2.18. コマーロム
[没]1904.5.5. ブダペスト
ハンガリーの小説家。多作で中・短編小説,戯曲もあるが,ロマンティシズムにあふれた長編小説を本領とする。 E.ゾラは彼を「ハンガリーのホメロス」と呼んだ。 1850年代にはすでに流行作家として活躍,文芸誌『祖国』 Honを創刊,編集した。政治にも常に関心を寄せ,65年以降国民議会議員。代表作は『トランシルバニアの黄金時代』 Erdély aranykora (1852) ,『カールパーティ・ゾルターン』 Kárpáthy Zoltán (54) ,『黒いダイヤモンド』 Fekete gyémántok (70) ,『黄金人間』 Az arany ember (72) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

百科事典マイペディアの解説

ヨーカイ

ハンガリーの小説家。多数の長編小説を書き,テーマの面白さと話術の巧みさで国際的な人気作家となった。代表作は19世紀前半のハンガリー社会を描いた《ハンガリーの大尽》《カールパーティ・ゾルターン》のほか《新地主》など。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典 第2版の解説

ヨーカイ【Jókai Mór】

1825‐1904
ハンガリーの作家。裕福な貴族の出で,1848年の独立戦争ペテーフィとともに指導的役割を担うが,のち見解の相違で離脱する。50年代にはすでに国民的な人気作家の地位を得,同時に穏健・進歩的な政治家としての活動も続ける。独立戦争を題材にした作品も多く,作風は民衆的で,ユーモアに富んだロマン主義。非常に多作の作家として知られる。代表作に《黒いダイヤモンド》(1870),《金色の人》(1872)などがある。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

大辞林 第三版の解説

ヨーカイ【Jókai Mór】

1825~1904) ハンガリーの国民的作家。ユーモラスで明るい作風をもつ。代表作「新地主」「ハンガリーの大尽」

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ヨーカイ
よーかい
Jkai Mr
(1825―1904)

ハンガリーの小説家。ロマン主義文学の傑出した作家。地方貴族の出で、法律を学んだが、20歳で最初の作品を発表して注目され、文学の道に進んだ。学生時代からペテーフィと親交を結び、1848年のブダペストの市民蜂起(ほうき)の際、ペテーフィとともに参加したが、その後の独立戦争においては、急進性に反対し、平和的解決を支持した。のちに、独立戦争に題材をとった『朴念人(ぼくねんじん)の息子たち』(1869)や『それでも地球は動く』(1872)などを発表し、この時期にもっとも活発な創作活動を行った。また新聞『祖国』を編集して、政治的見解を披瀝(ひれき)し、国会議員に選出された。作品はロマン主義が基調であるが、民衆的リアリズムの発展もみられる。ほかに『黒いダイヤモンド』(1870)、19世紀初めごろの世相を描いた『ハンガリーの大尽』(1853~54)といった歴史小説、社会小説などさまざまなジャンルにわたっており、しかも、100編以上を書くといった多作な作家であった。[岩崎悦子]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内のヨーカイの言及

【ハンガリー】より

…【家田 修】。。…

※「ヨーカイ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

ヨーカイの関連キーワードハンガリー文学バラトンフレドジプシー男爵2月18日クルーディ

今日のキーワード

天網恢恢疎にして漏らさず

《「老子」73章から》天の張る網は、広くて一見目が粗いようであるが、悪人を網の目から漏らすことはない。悪事を行えば必ず捕らえられ、天罰をこうむるということ。...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android