ラロトンガ条約(読み)ラロトンガじょうやく

デジタル大辞泉の解説

ラロトンガ‐じょうやく〔‐デウヤク〕【ラロトンガ条約】

《「南太平洋非核地帯条約」の通称》南太平洋地域の非核化を定めた条約。1986年発効。太平洋諸島フォーラム(PIF)加盟16か国・地域を対象とし、13か国・地域が締約。締約国による平和目的を含む核爆発装置の製造・取得・所有・管理、自国領域内における核爆発装置の配備・実験等を禁止。公海を含む域内の海洋への放射性物質の投棄を禁止する。また、議定書により、核兵器国による核兵器の使用・威嚇、公海を含む域内海域での核実験を禁止している。名称は、条約が採択・署名されたクック諸島ラロトンガ島に由来。

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百科事典マイペディアの解説

ラロトンガ条約【ラロトンガじょうやく】

南太平洋非核地帯条約の通称。ラロトンガRarotongaとはこの条約が署名されたクック諸島の地名。1985年8月に採択され,1986年12月に発効。この地域では米英仏3国により300回前後の原水爆の実験が行われ,これに危機意識を持つ南太平洋フォーラムSPF)のイニシアティブにより実現。中南米の非核地帯条約であるトラテロルコ条約では平和目的の核爆発については除外されたが,この条約では一切の核爆発を禁じているほか,核廃棄物の投棄についても禁止されている。2004年末現在SPF加盟16ヵ国・自治領のうち13ヵ国・自治領が署名と批准を終えているが,マーシャル諸島,ミクロネシア連邦,バヌアツは未署名。また,核兵器国にこの地域での核兵器の使用・実験の禁止を求める議定書については中国・ロシアが批准を終えているが,米英仏3国は1996年3月にようやく署名。とくにフランスはこの条約の締結直前の1995年―1996年にムルロア環礁での核実験を強行して国際的に非難を浴びた。→ペリンダバ条約東南アジア非核地帯条約
→関連項目核拡散防止条約非核独立太平洋会議

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大辞林 第三版の解説

ラロトンガじょうやく【ラロトンガ条約】

南太平洋非核地帯条約。1985年ラロトンガで採択。いかなる目的であっても、南太平洋地域での核爆発、核爆発装置の製造・配置・実験と放射性物質の海洋投棄を禁止。 SPNFZ 条約。

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