パキスタン北部、パンジャーブ州北西端にある都市。人口140万6214(1998)、209万8231(2017センサス)。パンジャーブ地方からカイバー峠を経てアフガニスタンに至る交通路と、カシミールに至る交通路の交会点として、独立以前には交通・軍事上の要衝であった。イギリス領時代には帝政ロシアの南下政策に備えるため、インド最大の軍事基地が置かれた。現在もパキスタン軍司令部が所在する。北方の旧市と南方の新市からなり、旧市には農産物や各種消費財を集散するバザールが連なり、新市には兵営地区、官庁、高級住宅地が広がっている。新首都イスラマバード建設中の1959~1970年には、暫定的に首都となった。周辺には、兵器、電機、化学などの諸工業が立地し、また南西方のドゥーリア油田からパイプラインで供給される原油をもとに、石油精製所も建設されている。市の外延的拡大とともに、北東約10キロメートルにあるイスラマバードと合体した複合都市へと成長しつつある。
[応地利明]
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