リオデジャネイロ(英語表記)Rio de Janeiro

翻訳|Rio de Janeiro

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

リオデジャネイロ
Rio de Janeiro

ブラジル南東部,リオデジャネイロ州の州都。正式名称 Cidade de São Sebastião do Rio de Janeiro。略称リオ Rio。1960年までブラジルの首都。大西洋に面する港湾都市で,サンパウロの東約 350km,グアナバラ湾南西岸に位置する。熱帯圏の南限にあり,年平均気温は 23℃をこえるが,冬季(6~9月)は比較的涼しく,しのぎやすい。市名はポルトガル語で「1月の川」の意で,1502年1月1日,この地に到達したポルトガル人が幅の狭い湾口を河口と誤認して命名したことに由来するといわれる。1565年湾岸に集落が建設され,サトウキビ栽培で発展。17世紀末以降,後背地の内陸部で金,ダイヤモンドが発見されると,これを求めて内外から多数の人が流入して人口が急増。1763年北部のバイア(→サルバドル)に代わってポルトガル植民地の首都となった。1815年にブラジル王国,1822年にはポルトガルから独立してブラジル帝国となり,その首都として発展。独立後は背後の高原地帯でコーヒー栽培が盛んになり,繁栄をもたらした。1889年ブラジル連邦共和国が成立してその首都となり,1891年の憲法により周辺を含めた地域が連邦区となった。1960年首都が内陸のブラジリアへ移され,連邦区はグアナバラ州となったが,1975年リオデジャネイロ州と統合し,ニテロイに代わって同州の州都となった。人口増加と経済発展に伴って都市域がしだいに拡大,周辺 13市に及ぶ大都市圏を形成するにいたった。サンパウロに次ぐブラジル第2の大都市で,出版・印刷,繊維,医薬品,食品,衣料,製靴,電子・通信機器,金属,造船などの諸工業が高度に発達している。建設業,金融業,サービス業なども盛ん。文化の中心地でもあり,リオデジャネイロ大学(1920)をはじめとする多数の高等教育・研究機関があり,博物館,美術館,図書館,劇場などの文化施設も多い。湾岸の沖積平野に広がる市街には,ところどころにコルコバドなどの岩峰が突出して独特の美しい景観をつくっている。2012年,世界遺産の文化遺産に登録。2017年には,1811年以降の推定 90万に及ぶアフリカ人奴隷(→奴隷貿易)の痕跡を伝えるものとして,中心市街地にあるバロンゴ埠頭跡が世界遺産の文化遺産に登録された。大西洋岸にコパカバナイパネマなどの海浜保養地もある。夏の観光シーズンに開かれるカーニバルは世界的に有名。世界三大美港の一つといわれるリオデジャネイロ港はブラジルの主要貿易港として水運の要地となっている。鉄道・道路網の一大基点で,市内の交通網も発達。湾内の水上交通も盛んで,対岸のニテロイとはグアナバラ湾横断橋でも結ばれている。湾内のゴベルナドル島にはガレアン=アントニオ・カルロス・ジョビン国際空港がある。市域面積 1255km2,都市圏面積 5384km2。市域人口 632万446,都市圏人口 1187万5063(2010)。

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

リオデジャネイロ

ブラジル南東部の国内最大の港湾都市。人口約600万人。カーニバルやコルコバードの丘の巨大キリスト像などが有名。五輪開催は8月5日から21日を予定。競技会場は4地区に分かれ、既存18、新設9、仮設6。14年サッカーW杯後に建設が必要な会場は26%。開催時期の8月の平均気温は約22度。

(2009-10-03 朝日新聞 夕刊 1社会)

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大辞林 第三版の解説

リオデジャネイロ【Rio de Janeiro】

ブラジル南東部、大西洋に臨む港湾都市。コーヒー・綿花などを輸出、金属・機械・化学・食品などの工業も発達。世界有数の観光都市。略称リオ。

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