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リシノール酸 リシノールさんricinoleic acid

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

リシノール酸
リシノールさん
ricinoleic acid

水酸基と炭素-炭素二重結合それぞれ1個有するカルボン酸。次の化学式をもつ。

CH3(CH2)5CH(OH)CH2CH=CH(CH2)7COOH

ひまし油中に存在し,脂肪酸として 90%を占める。油状で,融点 5.5℃,沸点 245℃ (10mmHg) 。ドライクリーニング用の石鹸や繊維油剤の製造原料となる。

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百科事典マイペディアの解説

リシノール酸【リシノールさん】

化学式はCH3(CH25CH(OH)CH2CH=CH(CH27COOH。リシノレイン酸とも。融点5℃,沸点230〜235℃(9mmHg)。

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栄養・生化学辞典の解説

リシノール酸

 C18H34O3 (mw298.47).

 ひまし油などに存在する.

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世界大百科事典 第2版の解説

リシノールさん【リシノール酸 ricinoleic acid】

化学式CH3(CH2)5CH(OH)CH2CH=CH(CH2)7COOH。リシノレイン酸ともいう。(+)12‐オキシ‐シス‐9‐オクタデセン酸。オレイン酸の12位の炭素につく水素をOH基で置換した構造をもつ代表的なオキシ酸である。グリセリドの形でヒマシ油脂肪酸の主成分(80~87%)となっており,ヒマシ油の特異な性質はこれが原因である。融点α=7.7℃,β=16.0℃,γ=5.0℃,沸点230~235℃(9mmHg),比重d427.4=0.940,屈折率nD20=1.4716,比旋光度[α]D25=+7.79゜。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

リシノール酸
りしのーるさん
ricinolic acid

不飽和ヒドロキシカルボン酸の一つ。リシノレイン酸ricinoleic acidともよばれる。12-ヒドロキシ-9-cis(シス)-オクタデセン酸の構造をもつ。
 グリセリドとしてひまし油中に存在するので、ひまし油をけん化して得られる混合脂肪酸をアセトンに溶かして、分別結晶を行うと得られる。
 常温では無色の油状液体で、エタノール(エチルアルコール)、エーテル、クロロホルムによく溶ける。塗料、印刷インキ、潤滑油、化粧品、ドライクリーニング用のせっけんを製造する原料となる。このほかに、ひまし油は下剤、軟膏(なんこう)基材として薬用に供されている。[廣田 穰]

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