ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「リチャード3世」の意味・わかりやすい解説
リチャード3世
リチャードさんせい
Richard III
[没]1485.8.22. ボズワース近郊
イギリス,ヨーク朝最後のイングランド王(在位 1483~85)。3代ヨーク公リチャードの第4子で,グロスター公。1470年三兄クラレンス公とウォリック伯の反乱に際して,長兄エドワード4世に忠誠を尽くし,そのオランダ亡命に従い,翌 1471年帰国後バーネットの戦いやテュークスベリーの戦いで活躍した。1483年エドワード4世が死に,幼王エドワード5世の摂政に指名されると,先王の外戚ウッドビル一族や幼王の側近を排除,先王と王妃エリザベス・ウッドビルの結婚および王子の出生の非合法性を主張し,みずから即位を宣言した。同 1483年7月6日戴冠,8月エドワード5世とその弟のリチャードをロンドン塔で殺害した。10月バッキンガム公の反乱が起こったが,鎮圧。しかし 1485年フランスに亡命中のランカスター系のヘンリー・チューダー(のちのヘンリー7世)がウェールズに上陸,ランカスター家,バッキンガム公,ウッドビル一族およびフランスの支持を得て進撃,リチャードはボズワースの戦いで戦死した。
リチャード3世
リチャードさんせい
Richard III
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