リップマン(Fritz Albert Lipmann)(読み)りっぷまん(英語表記)Fritz Albert Lipmann

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

リップマン(Fritz Albert Lipmann)
りっぷまん
Fritz Albert Lipmann
(1899―1986)

アメリカの生化学者。1953年ノーベル医学生理学賞受賞。ドイツのケーニヒスベルク(現、ロシア領カリーニングラード)の生まれ。ミュンヘン大学医学部を卒業後、ケーニヒスベルク大学で化学を学んだ。1927年ベルリンのカイザー・ウィルヘルム生物学研究所(現、マックス・プランク研究所)のマイヤーホーフの助手となり、筋肉のリン酸代謝について研究した。デンマークのカールスベルク生物学研究所でアセチルリン酸を発見した(1939)。アメリカに亡命し、コーネル大学に就職(1939)。高エネルギーリン酸結合の概念を提出し、生体エネルギー系に大きな貢献をした(1941)。マサチューセッツ総合病院にあって補酵素Aを発見した(1953)。ミトコンドリアの酸化的リン酸化の仕組みを研究し、またアセチル基や硫酸基などの生体内転移を解明した。1957年ロックフェラー医学研究所の教授に就任。タンパク質合成の仕組み解明に重要な知見をもたらした。1975年以降ロックフェラー大学名誉教授。著書に『Wandering of a biochemist』(1971)がある。

[丸山工作]

『丸山工作著『生命現象を探る』(1972・中央公論社)』

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