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リマン海流 リマンかいりゅうLiman Current

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

リマン海流
リマンかいりゅう
Liman Current

ロシアの沿海州北部からタタール (間宮) 海峡を抜け沿海州に沿って南下し,朝鮮半島の東側に達する寒流サハリン (樺太) 西岸を北上した対馬海流が冷され向きを変えて生じる。狭義にはタタール海峡からサハリンの南端にいたるまでをリマン海流,沿海州に沿って南下するものを沿海州寒流,朝鮮半島の東側に沿って南下する海流を北鮮寒流という。対馬暖流との間に日本海極前線を形成し,サバ,イカ,ブリ,スケトウダラなどの好漁場となっている。リマンとは,アムール川の河口に発する流れの意味である。

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デジタル大辞泉の解説

リマン‐かいりゅう〔‐カイリウ〕【リマン海流】

《limanはロシア語で河口の意》日本海をシベリア大陸沿いに南下する寒流。対馬暖流が反転し、冷却されたものと考えられる。→対馬海流

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百科事典マイペディアの解説

リマン海流【リマンかいりゅう】

間宮海峡から沿海州に沿って南下し朝鮮半島東岸を洗う寒流。今日ではこれが三つの海流からなっていることがわかっている。すなわち,間宮海峡からサハリン(樺太)南端に至る狭義のリマン海流,沿海州に沿って南下する沿海州寒流,朝鮮半島東岸に沿って南下する北鮮寒流。

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大辞林 第三版の解説

リマンかいりゅう【リマン海流】

〔リマン(liman)はロシア語で大河口の意〕
暖流である対馬海流の一部が北海道西岸を北上し、アムール川の流水と混じて冷却され、沿海州の東岸を今度は寒流となって南下する海流。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

リマン海流
りまんかいりゅう

日本海北部の西側を南下する寒流。リマンЛиман/limanとはロシア語の大河口の入江の意味で、リマン海流はアムール川の水の影響を受けた間宮(タタール)海峡から流出した水と考えられていた。しかし日本海を北上した対馬(つしま)暖流が日本海北部で反転し変質したものであるとする説が有力である。この海域の観測資料が十分でなく、詳しいことはまだわかっていない。冬季の冷却や春の融氷のため低温、低塩分である。夏季には表面は水温16℃以上、塩分濃度34(海水中の塩類の量をpsu=実用塩分単位で示した値)くらいになる。流速は平均0.5ノット(時速926メートル)くらいである。この海域はスケトウダラ、イカなどの漁場である。[赤川正臣]
『市川健夫編著、山下脩二・白坂蕃・小泉武栄著『青潮文化――日本海をめぐる新文化論』(1997・古今書院)』

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世界大百科事典内のリマン海流の言及

【日本海】より

…日本海の中央部では,北緯38゜~40゜までをこの対馬海流系の水が占め,それ以北と朝鮮半島北部側は,融氷やシベリア沿岸水の影響を受けた寒流系の水が占めている。シベリア東部から沿海州に沿って南西に流れる寒流は,古くからリマン海流と呼ばれている。晩春から秋にかけては季節温度躍層が発達して,25m以浅は河川水の影響を受けた高温・低塩分の海水で覆われる。…

※「リマン海流」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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