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リムーザン Limousin

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

リムーザン
Limousin

フランス中西部,マシフサントラル (中央山地) 西部の地方,および地方行政区分の地域 (レジオン) 。オートビエンヌ,コレーズ,クルーズの3県にまたがる。標高 300~1000mの起伏する丘陵地帯に深い渓谷があり,気候がきびしく土地が貧しいため,経済的には貧困で,化学肥料により近年ようやく農業,牧畜が盛んとなった。その他の産業は製靴業と窯業。主要都市はリモージュで,古くからエマイユ (七宝細工) で知られた。 10世紀にマルシュ,コンブラーユ,リモージュ,テュレーヌなどに細分され,12世紀なかばから 15世紀まではイングランドとの間で帰属が争われたが,大部分が 1607年にフランス領となった。面積1万 6942km2。人口 72万 2900 (1990) 。

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百科事典マイペディアの解説

リムーザン

フランス中部,マシフ・サントラル西部の山麓地方。現在はオート・ビエンヌ,クルーズ,コレーズの各県にまたがる。中心都市はリモージュ。土地がやせており,牛・豚・羊の牧畜が中心。

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世界大百科事典 第2版の解説

リムーザン【Limousin】

フランス中西部の地方名,旧州名。範囲はコレーズ,クルーズそしてオート・ビエンヌの3県にまたがり,中心都市はリモージュ。リムーザンの名称は古代のレモウィケス族Lemovicesに由来する。
[自然]
 マシフ・サントラル(中央山地)の北西部に位置し,北側はブールボネとベリー地方,西側はポアトゥーサントンジュアングモア各地方,東側はオーベルニュ地方,そして南西側はペリゴール地方に接する。大半の地域が古い時代に生成した結晶岩質からなる。

リムーザン【Léonard Limousin】

1505ころ‐77ころ
フランスの七宝作家,版画家。リモザンLimosinとも書く。リムーザン家はリモージュの七宝細工工房の最も有名な家系で,16世紀前半から17世紀末までの系図がほぼ明らかになっている。彼はその始祖とされる。旅籠屋経営をしていたフランソア・リムーザンの子として生まれ,1528年ころフォンテンブローへ招かれ素描や銅版画を手がけた。ロッソ・フィオレンティーノ,プリマティッチョフォンテンブロー派を形成する以前のことである。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

リムーザン
りむーざん
Limousin

フランス南西部の歴史的地域名、旧州名。マッシフ・サントラル(中央群山)の北西端にあたり、北はマルシュ、東はオーベルニュ、南はケルシー、西はアングモアの各地方に接する。現在も行政地域名として用いられており、コレーズ、クルーズ、オート・ビエンヌの3県に相当する。3県の合計面積は1万6942平方キロメートル、人口71万0939(1999)。中心都市はリモージュ。結晶片岩や花崗(かこう)岩からなる波状高原で、中央から西と南の方向に傾いている。北部は牧畜が盛んで、南部はブドウ、野菜栽培が行われている。工業はあまり発達せず、鉱業も衰えたが、近年ウラニウムが発見されている。リムーザンの名は古代ガリアのレモビケスLmovices人に由来し、ローマの支配を受けた。918年にはアキテーヌ公爵領となる。12世紀以来イギリス領であったが、1607年アンリ4世のときフランス領となった。経済的には、政治家チュルゴーによる18世紀の経済改革まで取り残されていた。現在でも経済的には弱体で、人口密度が低く、都市化の及ばない農村地域となっている。[青木伸好]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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