ルカ(英語表記)Lucas

  • Loukās ギリシア語
  • Luke
  • Luke 英語

翻訳|Lucas

百科事典マイペディアの解説

1世紀中葉に活動したキリスト教徒。パウロの〈同労者〉で,医師であったと伝える。《ルカによる福音書》《使徒行伝》の著者と目されてきたが,不明。医師,画家の守護聖人としても知られ,祝日は10月18日。
→関連項目イコン

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世界大百科事典 第2版の解説

1世紀半ばの,初期キリスト教における信徒の一人。パウロの《ピレモンへの手紙》24節によれば,彼の〈同労者〉と呼ばれ,《コロサイ人への手紙》4章14節によれば医者であった。パウロの真正の手紙ではない《テモテへの第2の手紙》も,ルカが獄中でパウロとともにあったと記しているが,詳細は不明である。ルカの名まえに関心が寄せられるのは,彼が新約聖書中の《ルカによる福音書》および《使徒行伝》の著者ではないかとしばしば推測されるからである。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

『新約聖書』の「ルカ伝福音(ふくいん)書」および「使徒行伝(ぎょうでん)」の記者。ルカの名は『新約聖書』に3回現れるだけである。つまり、使徒パウロが弟子テモテにあてたとされる書簡のなかに、「ルカだけがわたしのもとにいる」と記され(「テモテ書―第二の手紙」4章)、さらにパウロにより「愛する医者ルカ」(「コロサイ書」4章)および「同労者ルカ」(「ピレモン書」24節)と述べられる。おそらく「ルカ」は、原始キリスト教会のエルサレム教団の代表的人物の1人に対する愛称であろう。

[定形日佐雄]

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精選版 日本国語大辞典の解説

(Lucas Luke) キリスト教の福音史家。シリアのアンティオキア生まれの医師。パウロの伝道に同行、紀元八〇年代にルカによる福音書および使徒行伝を執筆。生没年不詳。

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世界大百科事典内のルカの言及

【ウシ(牛)】より

…3回搾乳の場合は2回搾乳より10~15%乳量が増すが,労力も要するので2回がふつうである。最近はミルカーが普及して手しぼりは少なくなった。 ウシは品種によって差はあるが通例生後18ヵ月くらいから繁殖に供用する。…

【画家組合】より

…また,フィレンツェでは画家は14世紀前半に医師および薬剤師の組合に加入を認められたが,これは顔料と薬剤の関連によるものと考えられる。画家が医師と同じくルカを守護聖人としていることも画家がこの組合に編入された理由であり,やがて各地で独立の組合をもつようになっても画家組合は聖ルカ組合を名のることが多かった。特に15,16世紀のネーデルラントでは,画家組合の礼拝堂の祭壇画として〈聖母を描くルカ〉の主題が愛好されている。…

【原始キリスト教】より

…その上限は,イエスをキリストと信ずる信徒たちを成員とする共同体が成立した時期であるが,これが〈教会〉という形をとるのはイエスの死後,後30年代に当たる。
[原始教会の成立]
 最初の教会(いわゆる〈原始教会〉)は,《使徒行伝》の著者ルカによれば,聖霊の降臨にあずかった十二使徒を中心としてエルサレムに成立し,ペテロに代表される彼らの宣教内容はイエス・キリストの復活にあった。キリスト信仰の成立に,かつてのイエスの弟子たちの有した,復活のイエスの顕現体験に基づく復活信仰が大きな役割を果たしたことは事実である。…

【ルカによる福音書】より

…新約聖書の一つ。パウロの同労者であった医者ルカにちなんで呼ばれるが実際の著者名は不詳である。後90年ころの成立で,特定の個人〈テオピロ閣下〉に献呈されている。…

※「ルカ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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