レイノルズ(Osborne Reynolds)(読み)れいのるず(英語表記)Osborne Reynolds

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

レイノルズ(Osborne Reynolds)
れいのるず
Osborne Reynolds
(1842―1912)

イギリスの物理学者、工学者。ベルファスト生まれ。初め機械工の修業をしたが、ケンブリッジ大学に進み工学を学んだ。1868年マンチェスターのオーエン・カレッジの工学教授になり、37年間その任にあった。1873年から20年間にわたって流体力学を研究した。1883年に流体の慣性力と粘性力の比として「レイノルズ数」を導入したが、これは物体の周りの流体の形を決める重要なパラメーターである。また乱流メカニズムを表現するレイノルズ方程式も提出した。実験的、実際的研究にも優れ、熱の機械当量についての膨大な実験、軸受の潤滑油の研究、河口潮汐(ちょうせき)作用についての模型実験など、幅広い分野で業績を残した。

高山 進]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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