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レビー小体型認知症 レビーショウタイガタニンチショウ

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デジタル大辞泉の解説

レビーしょうたいがた‐にんちしょう〔‐セウタイがたニンチシヤウ〕【レビー小体型認知症】

認知症のうち、大脳皮質神経細胞にレビー小体と呼ばれる構造物ができることで起こるもの。物忘れのほかに幻覚症状がある。また、手足がこわばり、運動障害が生じるパーキンソン病に似た症状を伴う。びまん性レビー小体病。DLB(Dementia with Lewy Bodies)。

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知恵蔵miniの解説

レビー小体型認知症

大脳皮質の広い範囲に特殊なたんぱく質「レビー小体」が増加し神経細胞を壊すことにより発症する認知症。三大認知症の一つで、全体の約20%を占める。略称DLB。レビー小体病ともいう。1976年に小阪憲司医学博士らにより報告され、95年に病名が正式に付けられた。75~80歳くらいの年齢に多く見られ、男性の発症率は女性の約2倍とされる。初期の段階で本格的な幻覚(特に幻視)があらわれやすいのが特徴で、うつ症状・誤認妄想・手の震え・運動障害なども引き起こす。2017年時点で完治が可能な治療法はないが、アルツハイマー型認知症治療剤であるドネペジル塩酸塩(商品名アリセプト)が効果があるとされ、14年9月に日本で、16年4月にフィリピンで同病の適応対象薬として承認された。

(2017-2-9)

出典|(株)朝日新聞出版発行
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

レビー小体型認知症
れびーしょうたいがたにんちしょう
dementia with Lewy bodies

認知症のうち、脳幹や大脳皮質にレビー小体とよばれる構造物が広く出現して起こる脳変性疾患。略称DLB。レビー小体は、もともとパーキンソン病患者の脳からみつかった構造物で、発見者であるドイツの医師レビーFriedrich H. Lewy(1885―1950)の名がつけられた。日本では記憶障害を主症状とするアルツハイマー型認知症や脳梗塞(こうそく)などから起こる脳血管性認知症とともに症例の多い認知症性疾患で、非アルツハイマー型変性認知症のなかでもっとも注目されている。レビー小体の出現部位によって新皮質型、脳幹型のように分類される。日本では1984年(昭和59)に医師の小阪憲司(こさかけんじ)(1939― )らが「びまん性レビー小体病」として発表したが、欧米でも類似した疾患名が提唱され、1995年に国際的にレビー小体型痴呆(ちほう)と総称されるようになった。その後2004年(平成16)に厚生労働省が「痴呆」は侮蔑(ぶべつ)的呼称であるとしたため「認知症」と改称された。初老期や老年期に多くみられ、進行性認知症やパーキンソン症状、幻視などを特徴とする。記憶障害に始まり失見当識(時間や場所など、自分の現在の位置づけができなくなること)、失語、注意障害、誤認などの症状を呈し、日中は傾眠がちとなり不安、抑うつ状態、ときに被害妄想もみられる。運動機能障害により転倒の危険が高く、寝たきりにもなりやすい。また、自律神経障害を伴い、便秘、失禁、起立性低血圧、失神などをおこす。根治的な治療法はなく、症状に応じた薬物による対症療法が行われる。[編集部]

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