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レム Lem, Stanisław

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

レム
Lem, Stanisław

[生]1921.9.12. ルウフ
[没]2006.3.27. クラクフ
ポーランドの作家。医科大学に学び,第2次世界大戦後の 1946年,ルウフがウクイラナに組み込まれるとクラクフに移り創作活動を始めた。1947~50年の長編3部作『失われざる時』Czas nieutraconyは共産党政権により出版を差し止められた。1951年 SF小説『金星応答なし』(原題『宇宙飛行士たち』Astronauti)で SF作家としてデビュー。人間の能力の可能性と限界,文明の未来といった基本の主題を中心に幅広く書かれた SF小説を次々と発表,SF作家として世界的に知られた。代表作に『エデン』Eden(1959),『ソラリス』Solaris(1961),『砂漠の惑星』(原題『無敵』Neizwycięzony,1964)などの長編,『宇宙飛行士ピルクス物語』Opowieściopilocie Pirxie(1968)などの短編,メタフィクション『完全な真空』Doskonala próżnia(1971)などがある。『偶然性の哲学』Filozofia przypadku(1968)など文学論も有名。『ソラリス』はアンドレイ・タルコフスキー監督の『惑星ソラリス』(1972),スティーブン・ソダーバーグ監督の『ソラリス』(2002)と 2度映画化された。(→SF

レム
rem

線量当量の単位。記号は rem。主として放射線防護関係に用いられる。1remは,どんな種類の放射線に対しても 1rad(ラド)の X線γ線と同じ生物学的効果を生じる量に相当する。一般に線量当量(レム)=線量(ラド)×線質係数で示される。現在,線量当量の公式の単位はレムではなく,国際単位系 SIシーベルトSv)を用いる。1Sv=100remである。

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百科事典マイペディアの解説

レム

ポーランドの作家。医科大学卒業ののち作家の道を歩み,《星からの帰還》《ソラリスの陽のもとに》(ともに1961年)などでSF作家としての地位を確立。SF以外にも多彩な著作活動で知られ,架空の本の書評集《完全な真空》(1970年)などでポストモダンの新しい小説の可能性を追求。
→関連項目SFタルコフスキー

レム

放射線による被曝量(線量当量)を表す単位。Roentgen equivalent manの略称。1980年後半からは国際単位系のシーベルト(Sv)が用いられレムは特殊な場合にしか用いられない。
→関連項目放射線

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世界大百科事典 第2版の解説

レム【rem】

線量当量の単位で,記号rem。remはroentgen equivalent manの略。線量当量は,放射線被ばく量を表す量であるが,一般公衆と放射線取扱作業者の放射線障害防止を目的とするような場合に限って用いられるものである。X線による照射線量が1レントゲンであるとき,この被ばくをこうむった人の線量当量は約1remである。1980年代の後半からは,線量当量の単位として,レムに代り新しい単位シーベルトが用いられることになっている。

レム【Stanisław Lem】

1921‐
ポーランド小説家リボフに生まれ,医科大学に進み,第2次大戦後クラクフで学業を終えた。早くからSF小説の分野に才能を示し,《金星応答なしAstronauci》(1951)で本格的に文壇に登場したが,占領下の病院で起きたナチスの犯罪をグロテスクな筆致で描いた《変容の病院》(1955)は彼としては異色の現代小説である。SF小説の代表作には《泰平ヨンの航星日誌Dzienniki gwiazdowe》(1957),《星からの帰還Powrót z gwiazdy》《ソラリスの陽のもとにSolaris》(ともに1961),《宇宙創世記ロボットの旅Cyberiada》(1965)などがあり,いずれも綿密な科学的推理と豊かな想像力とがみごとに結びあった高水準の宇宙物あるいは未来小説として洋の東西を問わず絶大な人気がある。

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大辞林 第三版の解説

レム【rem】

放射線の線量当量の旧単位。一レムは SI 単位では0.01シーベルトにあたる。放射線防護関係にのみ使用される暫定的単位。記号 rem   → 線量当量

レム【Stanisław Lem】

1921~2006) ポーランドの小説家。該博な科学知識を基盤に、綿密重厚な筆致で想像力豊かな SF 作品を書く。著「ソラリスの陽のもとに」「泰平ヨン(シリーズ)」「星からの帰還」など。

レム【rem】

〖roentgen equivalent man〗
線量当量の旧単位レムを表す記号。 → Sv

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単位名がわかる辞典の解説

レム【rem】

放射線の人体への影響の度合いを示す線量当量の単位。記号は「rem」。放射線の種類による相対的な生物への影響度と吸収線量の単位ラドの積に相当する。1989年にレムの代わりにSI単位系(国際単位系)でシーベルト(Sv)が採用された。

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世界大百科事典内のレムの言及

【シーベルト】より

…名はスウェーデンの物理学者シーバートRolf Maximillian Sievert(1896‐1966)にちなんでつけられた。以前は,レム(rem)が線量当量の単位として用いられた。1Sv=100remである。…

【放射線量】より

… HDQNここで,Nは線量率(単位時間当りの吸収線量)などに関係した修正係数であるが,現在は1としている。線量当量の単位は,吸収線量と区別するためrem(レム)が用いられてきた。新しいSI単位ではSv(シーベルトSievert)が用いられる。…

【シーベルト】より

…名はスウェーデンの物理学者シーバートRolf Maximillian Sievert(1896‐1966)にちなんでつけられた。以前は,レム(rem)が線量当量の単位として用いられた。1Sv=100remである。…

【放射線量】より

… HDQNここで,Nは線量率(単位時間当りの吸収線量)などに関係した修正係数であるが,現在は1としている。線量当量の単位は,吸収線量と区別するためrem(レム)が用いられてきた。新しいSI単位ではSv(シーベルトSievert)が用いられる。…

※「レム」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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