レーウィン

百科事典マイペディアの解説

レーウィン

気球に一定波長の電波を発する発信機をのせて上空に放ち,地上の無線方向探知機でその電波を探知して上層の風向,風速を観測する方法,またはその装置。レーウィンrawinはradio wind findingの略。日本では一種の気圧計と組み合わせて高度1〜1.5kmごとに全部で12回発信させ20kmの高度まで測定する方法を用いている。ラジオゾンデとレーウィン発信機とを結合したものはレーウィンゾンデと呼ばれる。
→関連項目高層天気図

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世界大百科事典 第2版の解説

レーウィン【rawin】

高層大気中の風を測定する気象観測器械。断続式気圧計と,電波を発射する発信器から成り立っている。断続式気圧計は一種の小型アネロイド気圧計で,定められた気圧になると電気回路を閉じるスイッチが取り付けてある。これを気球につるして飛揚し,方向探知機で受信してレーウィンの方位角と仰角を連続的に測定する。その高度は気圧から推定できるので,レーウィンの位置が算定できる。これより風速の鉛直分布が計算される。日本では,ほとんどのラジオゾンデ観測実施官署において,3時と15時の1日2回,レーウィンによる高層風の観測を行っている。

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大辞林 第三版の解説

レーウィン【rawin】

上層大気の風向・風速を観測する気象機器。気球に無線発信機をつけて飛ばし、電波を追跡して気球の方向を求め、上層の風を観測する。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

レーウィン
れーうぃん
rawin

電波を利用した高層風の測定法。深測気球を、これにつけた小型の無線発信機からの電波で追跡する方式、レーダーを使って気球につけた反射目標の位置を測定する方式などがある。後者はとくにレーダーウィンドradarwindともよばれる。日本ではおもに前者が用いられ、専用の発信機を使ったり、ラジオゾンデの電波を利用したりする。気球の方向からやってくる1680メガヘルツの電波は、パラボラアンテナで受信される。アンテナの向きは自動的に電波の入射方向に追従し、方位角と高度角が測定される。気球の地上からの高さはレーウィン発信機に取り付けた気圧計からの信号で求めるが、レーウィンゾンデrawinsondeのときは、ラジオゾンデの観測値を利用する。高度別の風向や風速の算定は測風気球の場合と同様である。オメガゾンデOmega sondeは、飛行機や船舶の位置決定用のオメガシステムの電波を利用した高層風の測定法である。気球に取り付けた超小型の長波受信機でオメガ電波を受信し、これを増幅してゾンデ用電波にのせて観測所に転送する。こうして求めた地球上の気球位置から、刻々の風向や風速の数値を算出する。船上の観測などには利点がある。[篠原武次]

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精選版 日本国語大辞典の解説

レーウィン

〘名〙 (rawin) 気球につけた発信器とレーダーを用い、高層大気中の風を自動的に観測する器械。〔日本の気象(1956)〕

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