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ロス海 ロスかいRoss Sea

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ロス海
ロスかい
Ross Sea

南極大陸沿岸のほぼ東経170°~西経155°の海域。ビクトリアランドマリーバードランドに挟まれた入江部であるが,奥部は広大なロス棚氷に覆われている。水深は大部分が 1000m以下である。各種の氷河堆積物が海底を覆っていて,そのほとんどが,以前陸上氷河中に包蔵されていたことを物語っている。海底堆積物の古地磁気学的データによると,氷河堆積物の最初の搬入は 500万年前にあったことがわかる。東から西へかなり強い沿岸流が流れ,夏季には海氷群が流され,大陸岸では最も接近が容易な部分である。沖合いは南氷洋捕鯨の中心域として重要であった。

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百科事典マイペディアの解説

ロス海【ロスかい】

南極大陸の太平洋側にある湾入部。英語でRoss Sea。ビクトリアランドのアデア岬(東経170°15′)とエドワード7世半島のコルベック岬(西経158°10′)の間で,南緯77°以南はロス棚氷(ほうひょう)におおわれている。
→関連項目エレバス[山]南極海

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世界大百科事典 第2版の解説

ロスかい【ロス海 Ross Sea】

南極の南緯70゜~85゜,東経165゜~西経155゜の間にある南極大陸へ入り込む海。南緯77゜以南はロス棚氷で覆われる。水深は1000m以浅が多く,大陸棚が発達し,大陸棚の外縁にペンネル堆Pennell Bank(水深300m)がある。ロス棚氷下の水深は500~800m。底質は氷河堆積物が多い。水温は+2~-2℃,塩分量は33.5~34.7‰。ロス棚氷の縁では50~150cm/sの西向きの海流があり,南緯70゜付近では約30cm/sと弱まる。

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大辞林 第三版の解説

ロスかい【ロス海】

南極大陸の太平洋側にある湾入部。南部はロス棚氷に閉ざされる。1841年ロスが発見。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ロス海
ろすかい
Ross Sea

南極の南緯70~85度、東経165度~西経155度の間にある南極大陸へ入り込む海。南緯77度以南はロス棚氷(たなごおり)に覆われている。水深は大部分が1000メートル以浅で、大陸棚が発達している。大陸棚の外縁付近に水深300メートルのペンネル堆(たい)Pennell Bankなどがある。ロス棚氷下の水深は500~800メートル。底質は氷河堆積(たいせき)物がほとんどで、水温は2℃~零下2℃、塩分濃度は33.5~34.7。沖合いでは水温が0℃以上になるが、大陸棚の上ではほぼ零下2℃で、塩分濃度の変化も少ない。棚氷の氷縁付近では1~3ノットの西向きの流れがあり、南緯70度付近では0.5ノットと弱まる。1841年イギリスのジェームズ・ロスが発見、命名した。ロス海西部は夏に海氷が少なく、昔から多くの探検船が進入した。白瀬隊の開南丸もロス棚氷の氷縁沿いに東航し、開南湾、大隈(おおくま)湾を発見した。ロス海での捕鯨は激減したが、大陸棚の石油やガス資源が注目されている。[楠 宏]

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