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ロンドン・オリンピック競技大会 ロンドン・オリンピックきょうぎたいかい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ロンドン・オリンピック競技大会
ロンドン・オリンピックきょうぎたいかい

イギリスのロンドンを主催都市として行なわれた第4回オリンピック競技大会。1908年4月27日から 10月31日まで開催。22ヵ国から約 2000人の選手が参加した。1904年に開催された国際オリンピック委員会 IOC総会で 1908年の開催地はいったんイタリアのローマに決定していた。しかしイタリア国内でオリンピック委員会と政府の対立が激化し,資金面からも開催は困難となり 1906年に IOCへ大会の返上を申し出て,急きょロンドンでの開催が決定した。それまで選手は個人やチーム単位で参加していたが,この大会からそれぞれの国内オリンピック委員会 NOCを通して参加するようになった。初めて開会式が行なわれ国ごとに入場行進した大会でもあった。大会ではアメリカ合衆国とイギリスの確執が顕在化した。陸上競技 400mでは,勝利目前だったアメリカのジョン・カーペンターが故意にイギリスのウィンダム・ハルスウェルの走路を妨害したとして失格となり再レースとなった。しかしほかの選手が抗議して再レースへの参加を拒否したため,ハルスウェルはオリンピック史上初めて不戦勝で金メダルを獲得した。メダル争いは,開催国イギリスが 56個の金メダルを獲得して圧勝した。アメリカとイギリスの対立が絶え間なく続いたため,アメリカ選手団に随行してきたペンシルバニアのエチェルバート・タルボット主教は「オリンピックで重要なのは,勝つことではなく参加することだ」と説き,両国の見苦しい争いをたしなめた。このことばがのちにピエール・ド・クーベルタンに引用されてオリンピック精神を表すことばとして広まった。飛び込み,モーターボート,インドアテニス,ホッケーなどが初めて行なわれた。水泳競技は初めて人工的につくられたプールを使って実施された。のちに冬季競技となるフィギュアスケートも屋内スケート場で実施された。

ロンドン・オリンピック競技大会
ロンドン・オリンピックきょうぎたいかい

イギリスのロンドンを主催都市として行なわれた第14回オリンピック競技大会。1948年7月29日から 8月14日まで開催され,59ヵ国から 4000人以上の選手が参加した。1940年ヘルシンキ大会(当初東京での開催を予定)と 1944年ロンドン大会の 2大会が第2次世界大戦のために中止されたのち,空襲で廃墟と化したロンドンで実施された。スウェーデンは 127tの木材,アルゼンチンはウマ,アイスランドはヨットを寄付し,カナダやオーストラリアは食糧を提供するなど,多くの国が支援の手を差し伸べた。競技場は既存の施設を使い,選手村の建設も見送られた。開会式はサッカーのウェンブリー競技場で行なわれた。ドイツと日本は戦争犯罪国として招待されなかった。ソビエト連邦は不参加だったが,チェコスロバキア,ハンガリー,ポーランドといった共産主義国が初めてオリンピックに参加した。アメリカ合衆国は最多の 38個の金メダルを獲得し,スウェーデンが 16個と続いた。オランダの女子陸上選手ファニー・ブランカース=クンは 4種目で優勝した。チェコスロバキアのエミール・ザトペックは 1万mでオリンピック初の金メダルを獲得した。アメリカのボブ・マサイアスは十種競技で最年少となる 17歳で優勝した。またこの大会を最後に,芸術競技は廃止された。

ロンドン・オリンピック競技大会
ロンドン・オリンピックきょうぎたいかい

イギリスのロンドンを主催都市として行なわれた第30回オリンピック競技大会。2012年7月27日から 8月12日まで開催され,204の国と地域が参加した。ロンドンは史上初めて 3度目の開催都市となった。今大会ではサウジアラビアなどが女性選手の参加を認めたことで,初めて全参加国・地域から女性の大会出場が可能となり,このうち 202の国と地域が女性選手を派遣した。競技の見直しにより野球ソフトボールが除外され,26競技 302種目が実施された。メダル獲得総数 1位はアメリカ合衆国の 104個,2位は中国の 88個,3位はロシアの 82個,4位は開催国イギリスの 65個であった。注目を集めた選手では,水泳のマイケル・フェルプスが金メダル 4個,銀メダル 2個を獲得し,陸上競技のウサイン・ボルトが100m,200m,および400mリレーの 3種目すべてを制し,史上初の 3種目 2連覇を果たした。日本は 293人の選手団を送り込み,史上最多となる 38個のメダルを獲得したが,金メダルは 7個に終わった。体操競技男子総合で内村航平が,またボクシング男子ミドル級で村田諒太がそれぞれ金メダルを獲得したが,柔道での金メダルは女子 57kg級の松本薫のみであった。水泳陣は北島康介が 3連覇を逃したものの,銀メダル 3個,銅メダル 8個を獲得した。レスリングは,女子の吉田沙保里,伊調馨がともに大会 3連覇,小原日登美が初優勝を飾り,男子も米満達弘が金メダルに輝いた。

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