ロンボク島(読み)ロンボクトウ(英語表記)Pulau Lombok

デジタル大辞泉 「ロンボク島」の意味・読み・例文・類語

ロンボク‐とう〔‐タウ〕【ロンボク島】

Pulau Lombokインドネシア南部小スンダ列島西部の島。バリ島スンバワ島の間に位置し、バリ島とを隔てるロンボク海峡には生物地理区境界となるウォーレス線が通る。リンジャニ山、ナンギ山などの火山があり、南麓平野牧畜コーヒープランテーションが盛ん。主な都市は西岸マタラム

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共同通信ニュース用語解説 「ロンボク島」の解説

ロンボク島

インドネシアを代表する観光地バリ島の東隣にある島。美しい海岸を擁し、ダイビングなどのマリンスポーツ外国人にも知られる。島の最高峰リンジャニ山(3726メートル)には登山客が訪れる。人口大半先住民イスラム教徒で、残りはバリ島から移住してきたとされるヒンズー教徒。西ヌサトゥンガラ州の州都マタラムが位置する。(共同)

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改訂新版 世界大百科事典 「ロンボク島」の意味・わかりやすい解説

ロンボク[島]
Pulau Lombok

インドネシア中部,小スンダ列島に属する島で,東にスンバワ島,西にバリ島がある。ほぼ方形をなし,面積4990km2,人口約150万。北半はバリ島からの火山脈が延び,最高峰のリンジャニ(3726m)をはじめナンギ(2330m)などの火山がそびえる。その南麓は広い平野となり,また島の南部には石灰岩山地(最高点716m)が現れ,地形的にはバリ島と類似した構造を示す。気候的にはバリより乾燥度が強く,所々にサバンナ景観をみる。住民はスンバワ島のそれと類似したササク族が大部分を占め,イスラム化されているが,西部地方は近世にバリ島王朝に支配され,約10万のバリ族の移住をみた。19世紀末にはオランダ軍の遠征をうけ,征服された。したがって中心都市マタラムを中心とする西部はバリのヒンドゥー文化圏に,東部はイスラム文化圏に属し,住民の居住様式もそれぞれ異なっている。島の開発度はバリに及ばず,水田は西部を主とし,他はトウモロコシ,藍,コーヒーを産する。西岸のアンペナンはマタラムの外港である。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ロンボク島」の意味・わかりやすい解説

ロンボク島
ロンボクとう
Pulau Lombok

インドネシア南部,小スンダ列島西部の島。ロンボク海峡をはさんでバリ島に対する。ヌサトゥンガラバラット州に属し,西岸に州都マタラムがある。火山起源で,最高点はリンジャニ山 (3726m) 。 1640年頃はスラウェシ (セレベス) 島南部のゴワ王国に従っており,その後バリ島民が4王国を建てたが,19世紀末までにオランダの支配下に入った。住民はササック族やバリ島からの移民などで,イネ,コーヒーの栽培と牧畜が主産業。手織物,金・銀・鉄細工を産する。面積 5400km2。人口 195万 7703 (1980) 。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ロンボク島」の意味・わかりやすい解説

ロンボク島
ろんぼくとう
Pulau Lombok

インドネシア中部、小スンダ列島西部の島。東にスンバワ島、西にバリ島がある。ほぼ方形で面積4990平方キロメートル。人口約150万。北部にはインドネシアの火山の最高峰リンジャニ火山(3775メートル)やナンギ火山(2330メートル)がそびえる。南部には火山灰に覆われた肥沃(ひよく)な平野が展開する。住民はササク人が主であるが、西部は近世バリ島王朝に支配されたためバリ人も多い。米、トウモロコシ、サトウキビ、綿花を産する。中心都市は西岸のマタラム。

[上野福男]

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世界大百科事典(旧版)内のロンボク島の言及

【住居】より

…中部ジャワおよび東ジャワにおける伝統的住居は一般に,その屋根形状によってジョグロ,リマサン,シノム,カンポンの四つに類型化される。
[ヒンドゥー文化の影響]
 インドネシアのバリ島およびロンボク島の一部は唯一ヒンドゥー文化を色濃く保持しているので知られ,住居・集落にもバリ・ヒンドゥーの原理が生きていてきわめて特異である。ヒンドゥー教の影響の有無によってバリ・アガ,バリ・マジャパイトの二つに住居形式を分けるのが一般的である。…

※「ロンボク島」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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