ローランド

デジタル大辞泉 「ローランド」の意味・読み・例文・類語

ローランド(Frank Sherwood Rowland)

[1927~2012]米国の化学者。大気化学の権威として活躍スプレー缶などに使われるフロンオゾン層を破壊することを初めて報告し、フロン使用の規制を訴えた。1995年、ノーベル化学賞受賞。

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化学辞典 第2版 「ローランド」の解説

ローランド
ローランド
Rowland, F. Sherwood

アメリカの物理化学者.シカゴ大学学位を取得して,プリンストン大学,カンザス大学を経て,1964年カリフォルニア大学アーバイン校の化学教授となる.原子力委員会の後援などを受けながら,核反応によって生じる原子の化学的挙動に関する研究を進めていたが,1973年にはクロロフルオロカーボン(フロンガス,CFC)に関する研究にも,M. Molina(モリーナ)とともに着手し,その年の末には,CFCからの塩素がオゾン層を破壊するという結論に達し,1974年Nature誌にそれを発表した.これが,その後のCFC規制への出発点となった.1985年南極オゾンホールが確認されると,Molinaらとともにその成因を解明し,CFCの影響を明らかにした.これらオゾン層の生成分解に関する研究によって,1995年Molina,P. Crutzen(クルッツェン)とともにノーベル化学賞を受賞した.

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改訂新版 世界大百科事典 「ローランド」の意味・わかりやすい解説

ローランド
Lowlands

イギリス,スコットランド中部の低地帯。スコットランド北部のハイランドに対する呼称で,スコットランド低地Scottish Lowlandsともいう。広義にはクライド川河口のダンバートンと北海沿岸のストーンヘブンを結ぶ線より南東側のスコットランド中部・南部全体を指すこともあるが,一般にはダンバー~ガーバン以南の南部高地を省いた地溝帯のみに用いられる。おもにデボン紀砂岩と石炭紀石灰岩から構成され,一部に火山岩や石炭層が露出する。フォース川とクライド川によって潤される平野は酪農が盛んで,また炭田を背景に鉄鋼,造船などの近代工業も立地する。グラスゴーエジンバラをはじめ都市化が進み,スコットランドの核心地域を形成している。
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百科事典マイペディア 「ローランド」の意味・わかりやすい解説

ローランド

米国の物理学者。1875年ジョンズ・ホプキンズ大学教授。1878年運動する荷電粒子周囲磁場を生じることを実証。1883年金属製凹面鏡にきわめて多数の平行線を刻んだ回折格子(凹面格子)を考案,これを用いて太陽スペクトルを詳細に観測(1886年―1895年),天体分光学の発展に寄与した。

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日本の企業がわかる事典2014-2015 「ローランド」の解説

ローランド

正式社名「ローランド株式会社」。英文社名「Roland Corporation」。製造業。昭和47年(1972)設立。本社は浜松市北区細江町。電子楽器メーカー。電子ピアノ・電子ドラム・ギター関連機器などを製造。子会社でコンピューター周辺機器を展開。東京証券取引所第1部上場。証券コード7944。

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