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ワタ(綿) ワタcotton-plant

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ワタ(綿)
ワタ
cotton-plant

アオイ科ワタ属 Gossypiumの植物で綿花をとるために栽培される数十種の総称。本来は熱帯地方の原産であるが,繊維植物として温帯地方にも広く栽培されている。多くは一年草であるが,小低木もある。茎は根もとから直立し,各節から枝を出し互生葉をつける。葉は掌状で3~5裂し,長い柄があり2枚の托葉をもつ。花は白または黄色のフヨウに似た大きな5弁花で葉と向き合ってつける。花は2~3日でしぼみ,卵形で先のとがった果実をつける。花を抱くように大きな包葉が3枚あり,その縁は細かく切れ込む。この包葉は花後も宿存し果実を包む。完熟すると開裂して白い綿毛を密生した多数の種子を出す。この開裂果は白い球状で美しく cotton ballと呼ばれる。種子の毛を集め綿をつくり,また種子からは綿実油をとる。現在世界で栽培されている主要な種類には次のものがある。 (1) カイトウメン (海島綿 sea-island cotton) G. barbadenseアメリカ原産でおもにエジプトで栽培。 (2) リクチメン (陸地綿 upland cotton) G. hirsutumアメリカ原産で北アメリカ,ペルーで栽培。 (3) アジアメン G. herbaceumアラビア原産でインドで多く栽培。短毛種。 (4) モクメン (木綿 tree cotton) G. arboreumインドから東南アジア,アフリカで栽培。 (5) ナンキンメン (南京綿) G. nanking中国,インドで栽培。

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