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ワッハーブ派 ワッハーブハ

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デジタル大辞泉の解説

ワッハーブ‐は【ワッハーブ派】

Wahhāb》18世紀半ばアラビア半島で、ムハンマド=イブン=アブドル=ワッハーブが起こしたイスラム教の一派。コーランスンナの厳格な適用を主張し、後代の付加物をすべて異端として否定。サウジアラビア王国はこの派を国是としている。

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百科事典マイペディアの解説

ワッハーブ派【ワッハーブは】

アラビア半島で18世紀に興ったイスラム改革運動。ムハンマド・ブン・アブドアルワッハーブ〔1703-1787〕がコーランスンナへの復帰を唱えるなど,初期イスラムを理想とする純粋主義復古主義の傾向をもつ。
→関連項目アブド・アルアジーズ・ブン・サウードアラビア半島イスラムリヤド

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世界大百科事典 第2版の解説

ワッハーブは【ワッハーブ派 Wahhāb】

18世紀半ばアラビア半島に起こったイスラム改革運動。復古主義的立場でイスラムの純化を目ざす近代の改革運動として初発的なもの。自らはムワッヒドゥーン(一神教徒)と称する。スンナ派に属し,法学上ハンバル派の立場をとる。創始者はナジュド出身のムハンマド・ブン・アブド・アルワッハーブ。彼はメディナおよびイラクイランの各地に遊学し,一時はスーフィーとして知られたが,転向して14世紀のイブン・タイミーヤの思想的後継者となって故郷に帰った。

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大辞林 第三版の解説

ワッハーブは【ワッハーブ派】

一八世紀半ばにアラビア半島に興ったイスラム教の一派。コーランの厳守を唱え、聖者崇拝を否定。ムハンマド=ブン=アブド=アル=ワッハーブ(1703~1787)により創始。サウジアラビア王国の国教。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ワッハーブ派
わっはーぶは

イスラム教の一派。ワッハーブとよばれるが、実態は独立の宗派というより宗教運動に近い。ムハンマド・イブン・アブドゥル・ワッハーブ(1703―87)の主唱に基づき、サウジアラビア建国の基礎となったイスラムの宗教改革運動をいう。
 ワッハーブは若いころスーフィズム(イスラム神秘主義)に傾倒したが、のちにハンバリー学派に属したイブン・タイミーヤ(1263―1328)の著作に共鳴し、新しい宗教運動を開始した。彼の思想は、原始イスラムに付加された革新(ビドア)のいっさいを否定し、「コーランとスンナ(預言者の範例)に戻れ」と説く復古あるいは純化主義である。聖者崇拝など非イスラム的要素を受容したスーフィズムを排斥する一方、伝統に安住し無気力に陥ったウラマー(法学者)をも非難した。18世紀中ごろ、サウド家のイブン・サウドがワッハーブの宗教運動を支持・支援して以来、ワッハーブ運動は軍事的に拡大され、第一次ワッハーブ王国をアラビア半島に建てた。この運動はその後盛衰を繰り返しつつも、1932年にイブン・サウドの子孫によってサウジアラビアを建国するまでに至った。
 ワッハーブ運動はイスラム近代化の先駆をなし、イスラム世界に与えた影響は大きい。シャリーア(イスラム法)に基づくイスラム国家実現の理念はムスリムの宗教・政治運動の支えとなり、類似した運動がインド、アフリカなどの各地で相次いで生じた。それらの運動をワッハーブ主義とよぶこともある。それはまた今日イスラム世界に広くみられるイスラム原理主義的運動の源流をなすものでもある。[小田淑子]

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世界大百科事典内のワッハーブ派の言及

【イスラム】より

…そしてまた,そこには,批判し抵抗する主体,闘う共同体の意識を,国土や根拠地に根ざして発酵させようとする運動としての強烈なジハードの志向もまたみられた。 第1に挙げなければならないのは,アラビア半島に起こったワッハーブ派の運動である。そこで発揮されたイスラムの復古的純化の思想と共通のものは,インドのシャー・ワリー・ウッラーの立場や,またその影響下で北インドにジハードを展開しようとしたサイイド・アフマド・バレールビーのムジャーヒディーン運動,あるいはベンガルで強力な展開を示したファラーイジー運動などにも,これを見いだすことができる。…

【シリア】より

…シリアの各地はそれに対して自衛するためにも経済力・軍事力を涵養しなければならず,そのことがまた割拠を強めた。 周辺からの圧力の代表的なものに,アラビヤ半島に興ったワッハーブ派が,19世紀初頭にメソポタミアを越えてシリアへ侵入してきたという例がある。巡礼行路の安全を確保するのはオスマン中央政府の威信にかかわる問題であり,エジプトのマムルーク勢力に討伐を命ずると,恭順を装いながら好機を狙っていた彼らマムルークは勇躍する。…

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