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ワラビ(蕨) ワラビPteridium aquilinum; bracken

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ワラビ(蕨)
ワラビ
Pteridium aquilinum; bracken

ワラビ科の夏緑性シダ植物。世界各地の温帯に分布し,日当りのよい草地に生える。数mに長く伸びた根茎は分岐し,その先から若芽を出す。葉は高さ 1.5mぐらいに達し,褐色の毛が少しある。展開すると3回羽状に分れた葉となり,全体の形は長三角形で,質はやや硬く光沢がある。若芽をゆで,水にさらしてから食用とする。茎は摘むとすぐ折れて,太く,粘液の出るものが上質である。地下茎からはデンプン (蕨粉) をとり蕨餅などにする。

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世界大百科事典 第2版の解説

ワラビ【ワラビ(蕨) bracken】

広義にはシダと同義とされるが,狭義には酸性にかたよったひなたの斜面や松林などにみられるコバノイシカグマ科の夏緑性草本をいう(イラスト)。春の初めに若芽を摘んで食用にするのは日本の古くからの習わしで,現在でも山菜の代表の一つである。根茎は地下深くを長く横走するので,斜面が焼かれても生きており,焼畑などでも早くから芽を伸ばしてくる。根茎からデンプンを取って作ったのがワラビ餅であるが,最近のワラビ餅はジャガイモなどのデンプンを使っている。

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世界大百科事典内のワラビ(蕨)の言及

【シダ植物(羊歯植物)】より

…また,岩上生のものには基質の岩石の種類に左右されるものがあり,イチョウシダやクロガネシダのように典型的な石灰岩植物が知られている。
[利用]
 ワラビ,ゼンマイ,ツクシなどが食用に供されるのは日本だけで,メシダ類やミズワラビなどを食べるところもある。クサソテツの若芽もコゴミといって日本では食べられるが,アメリカでも地方によって食用に供するところがあるようである。…

【有毒植物】より

…バラ科のアンズ,ウメ,モモなどの種子はアミグダリン,マメ科のライマメ,イネ科植物などはリナマリンなどの青酸配糖体を含有し,腸内細菌の働きで青酸を遊離する結果,チトクロム酸化酵素の活性を阻害し呼吸を止めてしまう。 以上のような有毒植物に対しワラビのプタキロサイドやソテツのサイカシンなどにはいずれも,長期の摂取による発癌性が認められている。ヒガンバナなどリコリンやシュウ酸を含む植物と同様に,水にさらせば無毒化する。…

※「ワラビ(蕨)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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