一任(読み)イチニン

デジタル大辞泉 「一任」の意味・読み・例文・類語

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精選版 日本国語大辞典 「一任」の意味・読み・例文・類語

いち‐にん【一任】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( ━する ) すべてを任せること。そのものの勢いのままにすること。〔文明本節用集(室町中)〕
    1. [初出の実例]「部屋の掃除は僕に一任あって」(出典:思出の記(1900‐01)〈徳富蘆花〉三)
    2. [その他の文献]〔宋史‐仁宗記・三〕
  3. 官職の任期。一つの任期。
    1. [初出の実例]「今聞、神宮司等一任終身」(出典:類聚三代格‐一・延暦一七年(798)正月二四日)
    2. 「一任四五ケ年の職なり」(出典:神皇正統記(1339‐43)下)
  4. ( 感動詞的に用いられる ) さもあらばあれ。ええ、ままよ。
    1. [初出の実例]「一任春風吹作雪、何曾容易払征衣」(出典:玉山先生詩集遺稿(1774)春日踰志賀山)
    2. [その他の文献]〔司空図‐南至詩〕

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