余儀無い(読み)ヨギナイ

デジタル大辞泉 「余儀無い」の意味・読み・例文・類語

よぎ‐な・い【余儀無い】

[形][文]よぎな・し[ク]
1 他になすべき方法がない。やむをえない。「辞任を―・くされる」「―・い事情で参加を見合わせる」
2 異議がない。
「申し上ぐるところの辞儀じんぎ、―・し」〈曽我・二〉
3 隔て心がない。
「互ひに―・く見えければ」〈浄・二つ腹帯〉
[類語]唯唯諾諾・諾諾・義務的・受動的・しぶしぶ・不承不承・いやいや・気が進まない・言い成り・あなた任せ・人任せ・他人任せ・一任・成り行き任せ・天道任せ・運任せ・風任せ・行き当たりばったり・心ならず・仕方ない・仕方がない・仕様がない・せん方ない・よんどころない・否応なし・已やむ無い・やむを得ず・やむを得ない・やむにやまれぬ・背に腹はかえられない・詮無い・やる方ない・どうにも・どうしようもない・如何いかんせん・如何いかんともし難い・悲観的・運を天に任せる・ケセラセラ・出たとこ勝負・お手上げ・手に負えない・始末に負えない・手も足も出ない・始末が悪い・ぎゃふん・諦め・諦める・是非ない・是非もない・由ない・わりない・しょうことない・しょうことなし・尻が重い・尻重しりおも・忍従・服従・屈従・屈服・帰順・帰服・耐える・耐え忍ぶ・忍ぶ・こらえる・辛抱・我慢・忍耐・頑張る・歯を食いしばる・涙を呑のむ・抑える

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精選版 日本国語大辞典 「余儀無い」の意味・読み・例文・類語

よぎ‐な・い【余儀無】

  1. 〘 形容詞口語形活用 〙
    [ 文語形 ]よぎな・し 〘 形容詞ク活用 〙
  2. ① 他にとるべき方法がない。やむをえない。よんどころない。
    1. [初出の実例]「然者、自訴之儀承候。尤雖下無二余儀一候上当時無二差闕所一候」(出典:肥後満願寺文書‐天文一九年(1550)一二月八日・阿蘇惟豊判物)
    2. 「長州藩が京都より退却を余儀なくされたことを思へば」(出典:夜明け前(1932‐35)〈島崎藤村〉第一部)
  3. ② 全くその通りで、他に議論の余地がない。その通りで異議がない。
    1. [初出の実例]「申上ところの辞儀、よぎなし。しかれども、忠の者をきりなば、天の照覧もいかが」(出典:曾我物語(南北朝頃)二)
  4. ③ へだて心がない。他の事を考えない。
    1. [初出の実例]「ヤア女房か。半兵衛殿。これ伯母様、扨々と、互に余儀なく見えければ」(出典:浄瑠璃・心中二つ腹帯(1722)二)

余儀無いの派生語

よぎな‐げ
  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙

余儀無いの派生語

よぎな‐さ
  1. 〘 名詞 〙

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