唯唯諾諾(読み)イイダクダク

デジタル大辞泉 「唯唯諾諾」の意味・読み・例文・類語

いい‐だくだく〔ヰヰ‐〕【唯唯諾諾】

[ト・タル][文][形動タリ]少しも逆らわずに他人の言いなりになるさま。「唯唯諾諾として命令に服している」
[類語]諾諾義務的受動的しぶしぶ不承不承いやいや気が進まない言い成りあなた任せ人任せ・他人任せ・一任成り行き任せ天道任せ運任せ風任せ行き当たりばったり心ならず仕方ない仕方がない仕様がないせん方ない余儀ないよんどころない否応なし已む無いやむを得ずやむを得ないやむにやまれぬ背に腹はかえられない勿論元より当然もっとも無論まさに当たり前ご無理ごもっと言うまでもない言わずもがな言をたない論をたないもありなん無理もない無理からぬ自然至当自明歴然歴歴一目瞭然瞭然灼然しゃくぜん明らか明白明明白白定か明快はっきり明瞭画然顕然まさしく必至疑いなく然るべきすべからく言うに及ばず言えば更なり言うもおろか論無し推して知るべし隠れもない紛れもない理の当然必然妥当自明の理それもそのはずもっともっとも至極もっとも千万うべなるかなむべなるかな合点首肯宜なう賛成賛同果たして果たせるかな更にも言わず至極のみならず言わずと知れた違いないくっきり諸手もろてを挙げる

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精選版 日本国語大辞典 「唯唯諾諾」の意味・読み・例文・類語

いい‐だくだくヰヰ‥【唯唯諾諾】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用タリ 〙 ( 多く「唯々諾々として」の形で用いる ) 少しもさからわずに、いいなりになるさま。→唯唯
    1. [初出の実例]「唯々諾々(イイダクダク)として家事を司どり」(出典花柳春話(1878‐79)〈織田純一郎訳〉五)

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四字熟語を知る辞典 「唯唯諾諾」の解説

唯唯諾諾

事の善悪や是非にかかわらず、人のいいなりになる様子

[活用] ―と・―として。

[使用例] 全く唯々諾々として命令に服しているんだ[夏目漱石二百十日|1906]

[解説] 「唯唯」は逆らわずに他人の言うことに従う意。「諾諾」は、自分意見を持たず、文句なしに他人の言葉に従う意。

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