コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

丁朝 ていちょう Ding-chao; Dinh Trân

2件 の用語解説(丁朝の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

丁朝
ていちょう
Ding-chao; Dinh Trân

ベトナムが中国から独立した初期の短命な王朝の一つ (968~980) 。呉権の呉朝に続いて丁部領が 968年に建設したもの。丁部領が 979年に暗殺されるとその幼子が即位したが,実力をもたず,980年に黎桓が即位して前黎朝 (→黎朝 ) を開いた。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

丁朝
ていちょう

ベトナムの王朝(966~980)。呉権(ゴ・クエン)の子の呉昌文(南晋(なんしん)王)が963年に死に呉朝が滅びると、東京(トンキン)平野の紅河(ソン・コイ川)デルタ地帯は群雄割拠の状態となった。いわゆる十二使君の分立の時代(963~965)であるが、その十二使君の一人、陳明公と結んだ丁部領(ていぶりょう)(ディン・ボーリン)はその長子の丁(ていれん)(ディン・リエン)とともに、965年、十二使君の分立を平定し、その翌年、都を華閭(かろ)(ホアルウ、ニンピン省)に定め、帝位につき国を大瞿越(だいくえつ)(ダイコベト)と号し、ここに丁朝を創立し、また太平なる年号をたてた。中国の中原(ちゅうげん)に建国した宋(そう)が971年に、当時広州に都していた五代十国の一つ南漢を滅ぼしたので、その翌々年、は使を派遣して宋に朝貢し、宋から静海節度使を授けられ、ついで975年、朝貢すると宋は父の部領を交趾(こうし)郡王に封じた。また977年、は太宗の即位を祝賀して朝貢している。このように宋との交渉で丁が代表者となっているのは部領が皇帝と称していたため、宋との交渉で彼自身が表面に出ることは外交上都合がよくなかったからであろう。部領は長子のとともに979年、華閭城内で杜釈(としゃく)なる者に暗殺された。そこでの弟の丁(ていせい)(ディン・トアン)がわずか6歳で位についたが、大将の黎桓(れいかん)(レ・ホアン)が摂政(せっしょう)となり副王と称し、翌年7月には自ら帝位につき天福と改元した。ここに丁朝は滅びた。なお、この丁朝より黎(れい)朝(レ朝、前黎朝)への交替の混乱に乗じて宋の太宗はベトナムに出兵したが敗退した。『大越史記全書』ではこの丁朝をもってベトナム独立王朝の始めとなしている。[河原正博]
『河原正博著「ベトナム独立王朝の成立と発展」(山本達郎編『ベトナム中国関係史』所収・1975・山川出版社)』

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典内の丁朝の言及

【ディン・ボ・リン】より

…ベトナム最初の独立王朝ディン(丁)朝(968‐980)の建設者。ディン・ティエンホアンDinh Tien Hoang(丁先皇)としても知られる。ベトナム北部ニンビン北西のホアルの土豪の子として生まれた。ゴ(呉)政権の崩壊後,北部各地にスークアン(使君)が割拠して内乱状況となったとき,ソンコイ川(紅河)デルタ下流部の水運に基礎をおいて各地のスークアンを次々に倒し,968(一説に966)年天下を統一,ホアルに都を建て,自らをダイタンミン(大勝明)皇帝,国号をダイコベト(大瞿越)と称した。…

※「丁朝」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

丁朝の関連キーワード大越ベトナム独立同盟会ファンボイチャウ越僑西沙諸島ベトナム共和国ベトナム民主共和国ゴ氏ダイコベトリ朝

今日のキーワード

トランスアジア航空

台湾・台北市に本拠を置く航空会社。中国語名は復興航空。1951年、台湾初の民間航空会社として設立。83年に台湾の国産実業グループに経営移管され、組織改編を実施した。92年に国際チャーター便の運航を始め...

続きを読む

コトバンク for iPhone