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丁村遺跡 ていそんいせきDing-cun

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

丁村遺跡
ていそんいせき
Ding-cun

中国山西省襄汾県丁村で 1953年に発見された旧石器時代中期の遺跡群。汾河が黄土層の高原から下流の大盆地へ出る河谷の段丘上に位置する。黄土層下の砂礫層で発見されたもので,人類の歯,動物化石のほか多数の石器が出土した。歯は北京原人 (→シナントロプス ) と現代人の中間的特徴を有し,石器も北京原人文化よりも若干の進歩があるとされており,特に三稜大尖頭器は,この文化を代表する石器である。

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百科事典マイペディアの解説

丁村遺跡【ていそんいせき】

中国,山西省襄汾県丁村にある旧石器時代の遺跡。多辺体の石核,敲(こう)打器,鶴嘴(つるはし)状石器,一種の薄い剥片(はくへん)石器,長大な石片などが発見された。

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世界大百科事典 第2版の解説

ていそんいせき【丁村遺跡 Dīng cūn yí zhǐ】

中国,山西省襄汾県丁村一帯の大規模な中期旧石器時代の遺跡群。1953年に発見され,54年に中国科学院古脊椎動物与古人類研究所が発掘調査した。その結果,汾河に沿った14ヵ所の地点と付近一帯から,多くの石器,哺乳動物化石,人類の歯の化石が発見された。発見された石器・石片類は2005個で,その94.7%はホルンフェルス製である。石器の大部分は剝片石器で,チョッピングトゥール,手斧,球状器を含む石核石器はきわめて少量である。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

丁村遺跡
ていそんいせき

中国、山西省襄汾(じょうふん)県丁村付近の旧石器時代中期の遺跡群。汾河(ふんが)下流域の左岸の段丘上に11キロメートルにわたって分布する。1953年に発見され、翌年に中国科学院古脊椎(せきつい)動物研究所によって発掘調査が行われた。発掘によって10か所の地点から出土した石器には、打器、握槌(にぎりつち)状石器、石球などの石核石器と、三稜尖頭器(さんりょうせんとうき)、大形および小形の削器などの剥片(はくへん)石器とがあるが、後者が主体をなし、とくに大形剥片を利用した削器が目だつ。各地点は同一時代の同一の文化に属すると考えられ、丁村文化とよばれている。なお、第100地点から3本の人類の歯が発見されており、ネアンデルタール人に近いという。[片岡 肇]

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世界大百科事典内の丁村遺跡の言及

【旧石器時代】より

…シベリアではアルタイ山麓のウスチ・カン洞窟やエニセイ川流域のドブグラスクなどからムスティエ文化に近い石器が発見されているがまだ数は少ない。中国では8万年前から3万年前までの遺跡として山西省の丁村遺跡が考えられているが,まだ確定的ではない。人類学的に見た場合には,丁村人,馬壩人,周口店の第15地点人,同新洞人,同第22地点人などが旧人の仲間であろうといわれている。…

※「丁村遺跡」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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