丁髷(読み)チョンマゲ

デジタル大辞泉 「丁髷」の意味・読み・例文・類語

ちょん‐まげ【×髷】

江戸時代男子に行われた髪形の一。額髪をそりあげ、後頭部を結ったもの。髷の形が「ゝ」に似ているのでいう。のち、男髷通称

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精選版 日本国語大辞典 「丁髷」の意味・読み・例文・類語

ちょん‐まげ【丁髷】

  1. 〘 名詞 〙 本多髷汎称。結った形態が「ゝ」に似ているところからいう。
    1. [初出の実例]「丸麻結曰、知余侔麻結(〈注〉チョンまげ)曰」(出典:江戸繁昌記(1832‐36)二)

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改訂新版 世界大百科事典 「丁髷」の意味・わかりやすい解説

丁髷 (ちょんまげ)

江戸時代の男子髷の通称。ちょんとは点,あるいは少ない,小さいという意味で,老人になると毛髪が薄くなるので,結った場合に髻(もとどり)が小さくなるところから呼ばれるようになった。現代では演劇映画などで男子が結う髻の総称として使われている。
髪形
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「丁髷」の意味・わかりやすい解説

丁髷
ちょんまげ

江戸時代の男性髪型の一つで,額から頭頂部の髪を剃って月代 (さかやき) にし,残余の髪を束ねて前方に寝かせた髪型。月代はないが,類型は今日の力士にみることができる。語源はゝ (ちょん) の文字に似たところからと考えられている。明治以降は散切に対して,半髪とも呼ばれたが,これは頭部の下半部に髪を残した結髪であったことによるものであろう。

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百科事典マイペディア 「丁髷」の意味・わかりやすい解説

丁髷【ちょんまげ】

江戸時代には男性老人の髷のこと。ちょんは小さい,少ないという意。髪が少ないため髷が小さいので丁髷と称した。明治以降男性の結う髷のある髪形の総称となった。
→関連項目散切断髪

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世界大百科事典(旧版)内の丁髷の言及

【相撲髷】より

…幕末のころから流行しだした大銀杏髷(おおいちようまげ)が82年ころから力士髷の標準になった。当時は三段目力士以上が結うことができたが,それ以下は丁髷(ちよんまげ)を結うことになっていた。現在では十両以上の力士に大銀杏髷が許され,幕下以下はすべて丁髷で,いまはこの2種類しかない。…

※「丁髷」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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