三段跳び(読み)さんだんとび(英語表記)triple jump

翻訳|triple jump

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

陸上競技跳躍種目の一つ。連続した3回の跳躍を行ない,その距離を競う。 40m以上の助走路から助走し,砂場から男子は 13m以上,女子は 11m以上離れた踏み切り板で踏み切り (ホップ) ,踏み切った足で最初の着地をし,その足で跳躍 (ステップ) して反対足で着地,そのまま3回目の跳躍 (ジャンプ) をする。競技者が8人をこえるときは3回の試技のあと上位8人がさらに3回,8人以下のときは全員が6回の試技を行なう。

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デジタル大辞泉の解説

陸上競技の跳躍種目の一。助走から踏切板で第1歩を跳び(ホップ)、踏み切ったのと同じ足で第2歩を跳び(ステップ)、反対の足で第3歩を跳んで(ジャンプ)、最後は両足で着地して跳んだ距離を競う。トリプルジャンプホップステップアンドジャンプ
[補説](2020年7月現在)
世界記録男子:18.29メートル(1995年8月7日 ジョナサン=エドワーズ 英国)
世界記録女子:15.50メートル(1995年8月10日 イネッサ=クラベッツ ウクライナ)
日本記録男子:17.15メートル(1986年6月1日 山下訓史(のりふみ))
日本記録女子:14.04メートル(1999年10月1日 花岡麻帆)

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百科事典マイペディアの解説

陸上競技の一種目。助走後,ホップ,ステップ,ジャンプの3回の跳躍を行いその跳躍距離を競う。ホップで踏み切った同じ足でステップの跳躍を行い,つぎは反対の足で最後のジャンプを行う。計測は踏切板と最後の着地点との最短距離をとり,3回の試技が認められ,そのうちの最高記録を採用する。オリンピック種目としては男子は第1回アテネオリンピックから,女子は1996年アトランタオリンピックから正式種目。男子はアメリカ,イギリスなどが強豪国。日本は男子三段跳びは,1928年アムステルダムオリンピック織田幹雄,1932年ロサンゼルスオリンピック南部忠平,1936年ベルリンオリンピック田島直人と連続して金メダルを獲得し,三連覇を達成,他にもロサンゼルスオリンピックで大島鎌吉が銅,ベルリンオリンピックで原田正夫が銅を獲得しており,日本のお家芸といわれたが,現在は振るわない。女子はカメルーン,カザフスタン,ウクライナ,ロシアなどが強豪。世界記録(2014年現在)は,男子はジョナサン・エドワーズ(イギリス)の18m29(1995年),女子はイネッサ・クラベッツ(ウクライナ)の15m50(1995年)。
→関連項目フィールド競技

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

陸上競技の跳躍種目の一つ。助走ののち踏切板で第1歩を踏み切り(ホップ)、同じ足で着地、この足でそのまま次の跳躍(ステップ)に移り、反対の足で着地。この着地した足で最後の跳躍(ジャンプ)をする。このため、かつてはこの種目を英語名で「hop step jump」といったこともあった。第1歩は左右どちらの足で踏み切ってもよい。ホップとステップで振り出し足が地面に触れても無効試技とはならない。

 跳躍種目のなかでは走幅跳び同様「水平」の距離を競う競技で、踏切板のもっとも砂場に近い端(踏切線)から、競技者が砂場に残した跡(体のどの部分であろうと、それが砂場に残した踏切線にもっとも近い痕跡(こんせき))までを踏切線に直角に測る。追い風2メートルを超えた場合には記録は公認されないが、順位に影響はない。8人を超える競技者が参加した場合、最初の3回の跳躍でベスト8を選び出し、その成績の低い順にさらに3回跳躍を行い、合計6回を通じての最高記録が順位の対象となる。6回を終わってもベストが同記録の場合は、当該者同士の2番目の記録、3番目の記録といったぐあいに比べ合い、その記録のよいほうを上位とする。それでも同じ場合は同順位とする。参加者が多数のときは予選を行う。距離は1センチメートル単位で記録し、端数は切り捨てる。

 オリンピックでは、男子は1896年のアテネ大会から、女子は1996年のアトランタ大会から正式種目となった。この種目は、第二次世界大戦前は日本が非常に強く、オリンピックでも1928年(昭和3)アムステルダム大会で織田幹雄、1932年ロサンゼルス大会で南部忠平(なんぶちゅうへい)、1936年ベルリン大会で16メートル00センチの世界記録(当時)をつくった田島直人(たじまなおと)(1912―1990)と3連勝を果たし、「日本のお家芸」ともいわれた。しかし、第二次世界大戦後は外国選手が強く、世界記録(2020年1月時点)はジョナサン・エドワーズJonathan Edwards(イギリス。1966― )が18メートル29センチを、女子はイネッサ・クラベッツInessa Kravets(ウクライナ。1966― )が15メートル50センチを、ともに1995年に記録している。

[加藤博夫・中西利夫 2020年2月17日]


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世界大百科事典内の三段跳びの言及

【陸上競技】より

…また72年のミュンヘン大会では落下地点にプリズム反射鏡を置き,スタンドから望遠鏡つきの計測器で三角測量形式にコンピューターで距離を測るなどの新技術が開発された。走幅跳び,三段跳びでも砂場の横に平行に測定器を置き,ただのぞくだけで距離が測定できる。このような技術や用具の進歩とともに,欧米を中心に冬季にも室内競技会が可能となり,競技者は年間を通じて競技を行うようになっている。…

※「三段跳び」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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