20世紀日本人名事典 「三浦 周行」の解説
三浦 周行
ミウラ ヒロユキ
明治〜昭和期の日本史学者 京都帝国大学名誉教授。
- 生年
- 明治4年6月4日(1871年)
- 没年
- 昭和6(1931)年9月6日
- 出生地
- 出雲国意宇郡竹矢村(現・島根県松江市)
- 学歴〔年〕
- 帝大(現・東京大学)文科大学国史選科〔明治26年〕卒
- 学位〔年〕
- 文学博士(京都帝大)〔明治42年〕
- 主な受賞名〔年〕
- 帝国学士院賞恩賜賞〔大正8年〕「法制史の研究」
- 経歴
- 栗田寛の家塾・輔仁学舎で学ぶ。明治28年帝国大学史料編纂掛助員、38年史料編纂官となり「大日本史料」第4編・第6編の編纂に従事。一方、東京帝大、国学院の講師を務めたが、40年京都帝大文科大学国史学科の開設とともに講師となり、42年教授に就任、昭和6年まで務めた。国史史料の収集に努め、京大史学科・陳列館の基礎を築いた。大正11年欧米に留学、昭和5年日中交渉史料調査のため中国に渡る。大正13年「堺市史」を監修、のちの地方史編纂の典型となった。日本法制史の権威で、中世史にも造詣が深く、中世の家族制度、社会経済史、政治史、外交史、明治史、史学方法論など幅広い分野で業績を残した。また雑誌「史林」を創刊し、多くの研究者の養成にも尽力。主要著書に「五人組制度の起源」「法制史の研究」「日本史の研究」(全2巻)、「大日本時代史―鎌倉篇」など。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報