デジタル大辞泉 「杜撰」の意味・読み・例文・類語
ず‐さん〔ヅ‐〕【×杜×撰】
1 詩や文章に、典拠の確かでないことを書くこと。また、その詩文。
2 物事がいいかげんで、誤りが多いこと。また、そのさま。「
[派生]ずさんさ[名]
[類語]雑・雑駁・安易・甘い・手ぬるい・生ぬるい・甘っちょろい・いいかげん・
( 1 )ズ(ヅ)は「杜」の呉音、サンは通常センと訓む「撰」の別の音。中国の宋代に話題となったことばで、日本には禅を通じて入ったようである。
( 2 )「撰」は詩歌や文章を著作し編集する意であるが、「杜」については説が分かれている。宋代の詩人杜黙の作る詩が音律に合わないことが多いところから「杜撰」の語ができたとする語源説〔野客叢書〕によれば、「杜」は杜黙を指していることになる。この他、道家の書五千巻を撰した杜光庭を指す説もあり、「杜」を人名と見る説が多い。
出典 故事成語を知る辞典故事成語を知る辞典について 情報
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