粗笨(読み)ソホン

デジタル大辞泉 「粗笨」の意味・読み・例文・類語

そ‐ほん【粗×笨/××笨】

[名・形動]大まかでぞんざいなこと。細かいところまで行き届いていないこと。また、そのさま。粗雑。
「―な愛し方ではあっても、嘘のない情合を傾けていた」〈野上迷路
[類語]乱暴粗末粗略乱暴荒い粗い荒っぽい手荒い手荒力尽く力任せ強引無茶粗雑ぞんざいいけぞんざいラフ荒荒しいがさつ粗野粗削り生硬粗放雑駁ざっぱく大ざっぱ大掴み大まかどんぶり勘定劣悪劣等お粗末粗悪低劣不出来貧弱不良出来損ないちゃち役立たず杜撰ずさん粗粗あらあら粗らかざっとおよそおおよそおおむねあらかたあらましアバウト大方ほぼたいがいだいたいたいてい概して一概に総体おしなべて総じてなべて大約大略胸算用懐勘定見積もり目算推算ざっくり概要九分九厘概略大要一体大筋梗概大部分目分量

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「粗笨」の意味・読み・例文・類語

そ‐ほん【粗笨・麁笨】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) あらく、雑なこと。また、そのさま。粗雑。粗大。粗放。
    1. [初出の実例]「田士河、柚仲素、俊邁の気、警敏の才、これを以て詩をなして、粗笨(ソホン)に渉らず」(出典随筆・孔雀楼筆記(1768)三)
    2. 「又乾石炭(コークス)を以て、木炭に代て、煉ることもあれども、是は其質中に、硫黄、硅石等の雑質を含みたるを以て、鋼質分も麁笨なるを免れず」(出典:米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉二)
    3. [その他の文献]〔宋書‐王微伝〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「粗笨」の読み・字形・画数・意味

【粗笨】そほん

あらい。

字通「粗」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

2022年度から実施されている高校の現行学習指導要領で必修となった科目。実社会や実生活で必要となる国語力の育成を狙いとし、「話す・聞く」「書く」「読む」の3領域で思考力や表現力を育てる。教科書作りの...

現代の国語の用語解説を読む