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世界像 せかいぞうWeltbild

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

世界像
せかいぞう
Weltbild

自己をその一要素として含めた全体的世界に,さまざまな方法によって描写的秩序をもたらすために,人間のつくりあげた概念および諸関係の枠組みのことをいう。したがって事物の空間的配置の認識,時間的変化の認識,事物の因果の認識などを伴った観念の所産であり,その内容には事物の性,方位,天地,上下,季節,動植物,色,生活様式,天文自然,人間の地位,行為,性格,生活資材などその位置づけと意味づけが含まれている。それは信仰,神話,儀礼のなかに,あるいは民話や民間の哲学のなかに表現されている。

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デジタル大辞泉の解説

せかい‐ぞう〔‐ザウ〕【世界像】

《〈ドイツ〉Weltbild》ある理論または知識の体系に基づいて、客観的、知的にとらえた、世界の全体的な姿・形象

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大辞林 第三版の解説

せかいぞう【世界像】

ある特定の思想的立場からする世界全体のとらえ方。 → 世界観

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

世界像
せかいぞう
Weltbildドイツ語

対象的世界についての、われわれの知識の総体をいう。とりわけ、自然科学的認識によって世界の全体が統一的に連関づけられ、秩序づけられることによって一つのコスモスとして、すなわち、ある調和的宇宙として直観的に表象される場合にこの語が用いられる。ハイデッガーは『世界像の時代』という論文において、近代において初めて人間が主体となり、対象を操作可能なものとして自分の前にたて(表象し)、このようにして世界がその人間にとっての「像」となる、ということがおこったのだと述べている。[伊藤勝彦]
『ハイデッガー著、桑木務訳『世界像の時代』(1962・理想社)』

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世界大百科事典内の世界像の言及

【世界観】より

…世界全体をどのようなものとして見るかという人間の基本的態度をいう。もとドイツ語の訳で,18世紀に最初にこの語が用いられたときには,〈世界の感性的直観〉というだけの意味であったが,19世紀を通じキリスト教の衰退期に,これに代わる世界像や生き方を包括した意味での用法が確立された。
【世界観の概念】

[形成]
 世界観は伝統や教育や流行によっても影響されるが,基本的には生活にその基礎を置いている。…

【ダイイ】より

…ラテン語による著作のほか,フランス語の文学作品《うぐいすの書》《愛の庭》(ともに未刊)等がある。ラテン語による《世界像(イマゴ・ムンディ)》(1410)はコロンブスに影響を与えたとされる。【松原 秀一】。…

※「世界像」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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