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中能登(町) なかのと

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

中能登(町)
なかのと

石川県中北部、鹿島(かしま)郡にある町。2005年(平成17)、鹿島郡鳥屋(とりや)町、鹿島町、鹿西(ろくせい)町が合併して成立。七尾(ななお)市の南、能登半島中央部邑知(おうち)地溝帯の平野部にあり、東に石動(せきどう)山、西に眉丈(びじょう)山を望む。石動山から流出する二宮川、長曾(ながそ)川などが流れる。JR七尾線、国道159号線が通じる。石動山系西麓の親王塚(しんのうづか)古墳は北陸地方最大、最古級の円(あるいは帆立貝形)墳。眉丈山の尾根筋に造られた雨の宮(あめのみや)古墳群は北陸地方最大級の前方後方墳と前方後円墳ほかが点在し国指定史跡。現在は「ふるさと歴史の広場公園」として整備されている。古墳時代後期には大規模な鳥屋窯が開窯され、平安時代まで操業された。山岳信仰の霊場として中世まで栄えた石動山天平(てんぴょう)寺は明治の廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)により廃絶したが、その後発掘調査が進められ、山内で最も権威と格式を誇る坊であった大宮坊の復元、整備が行われ、2002年(平成14)に完成、公開されている。山頂一帯は国の史跡に指定されており、天平寺の遺跡のほか戦国時代の堀跡や伊須流岐比古(いするぎひこ)神社が鎮座する。基幹産業は農業と繊維生産であるが、金属加工、瓦製造などの工業も行われる。中能登の伝統産業である「能登上布(じょうふ)」(県指定無形文化財)の保存と継承のため、1996年(平成8)に能登上布会館が開館した。石動山は能登半島国定公園に含まれ、原生林相をもち、山頂からの眺望がよく、遠くは佐渡島が望まれる。面積89.36平方キロメートル、人口1万8535(2010)。[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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