中華革命党(読み)ちゅうかかくめいとう(英語表記)Zhong-hua geming-dang

  • ちゅうかかくめいとう チュウクヮカクメイタウ
  • ちゅうかかくめいとう〔チユウクワカクメイタウ〕
  • 中華革命党 Zhōng huá gé mìng dǎng

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

1913年の反袁世凱闘争 (第二革命 ) 失敗後の 14年7月8日,日本亡命中の孫文らの革命派が東京で組織した革命的秘密政治結社専制政治排除,完全な中華民国建設,民権主義と民生主義の実行を目標とし,党員は総理 (孫文) への服従,きびしい規律のもとでの秘密の厳守を誓約させられた。中国革命同盟会時代の革命方略が新しい形をとって再現したが,民族主義主張は消えた。東京で『民国雑誌』,アメリカ,シンガポール上海でも機関紙を発行して宣伝活動に努めた。しかし,秘密組織の党であり大衆運動と結びついていなかったため,19年の五・四運動を指導することができず,大衆的政党を目指して 10月 10日中国国民党改組された。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典 第2版の解説

中華民国の初期,孫文が組織した革命政党。1914年7月8日,東京築地の精養軒で成立大会が開かれ,孫文を総理とした。従来の国民党が雑多な分子を含んでいたのを改め,新たに総理への服従が強調され,厳しい規律のもとで秘密の厳守を義務づけた。このため革命派の黄興らが孫文独裁に反発して入党を拒絶したが,中華革命党は,第三革命を主導し護法運動を展開した。19年10月公開の政党中国国民党に改組された。【藤井 昇三】

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

中華民国成立当初、孫文が組織した革命秘密結社。辛亥(しんがい)革命後、中国同盟会は宋教仁(そうきょうじん)を中心に小党を糾合して国民党を結成、議会によって袁世凱(えんせいがい)の独裁強化を抑えようとしたが効果なく、反袁の第二革命(1913.7)にも敗れた。孫文は敗因を組織の散漫さに求め、1914年(大正3)亡命先の東京で、彼に絶対服従する秘密結社として中華革命党を結成した。民権主義、民生主義、専制打破を宗旨としたが、組織は非大衆的となり、活動はテロ、軍事冒険に終始し、第三革命(1916)、護法運動にも有効に動けず、五・四運動後、大衆的政党への脱皮を目ざして19年10月上海(シャンハイ)で中国国民党と改称、公開政党となった。[若林正丈]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典の解説

一九一四年、孫文が東京で結成した革命的秘密結社。中国同盟会の流れをくみ、専制政治の排除、民国の建設を目的とする。一九年、上海で中国国民党と改称し、公開政党となる。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

旺文社世界史事典 三訂版の解説

1914年,孫文が日本の東京で組織した革命的秘密結社
1913年の第2革命の失敗後,孫文は東京に亡命し,国民党を改組して結成。完全な民国の建設,民権主義と民生主義の実行,専制政治の排除などを党の綱領とした。排他的秘密性のために党勢が伸びず,五・四運動後の1919年10月,中国国民党に改組。

出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報

世界大百科事典内の中華革命党の言及

【萱野長知】より

…少年時代に上海に渡って中国語を習い,やがて宮崎寅蔵(滔天)とならぶ中国革命の支持者となった。その活動は多彩だが,中華革命党の組織には深く関与し,顧問となった。孫文の臨終によばれた唯一の日本人である。…

【孫文】より

…袁世凱は独裁支配を強化し宋教仁を暗殺したので,孫文は第二革命を起こしたが敗れ,日本に亡命のやむなきにいたった。14年国民党を改組して中華革命党を組織し,日本の政界,軍部,実業界などから援助を得ようとしたが成功しなかった。しかし15年末第三革命を起こし袁世凱の帝制運動を挫折させた。…

【中国国民党】より

…孫文を臨時大総統とする南京の中華民国臨時政府が袁世凱に権力を移譲した後,同盟会を基礎に他のいくつかの小党派と連合して12年8月国民党を創立,孫文が理事長となった。第二革命失敗後,国民党は解散させられるが,孫文は14年,東京で中華革命党を組織し,反袁革命活動を続けた。19年,五・四運動がおこり,知識人,民族ブルジョア階級,労農大衆の間に反帝反軍閥の気運が高まる中で,中華革命党は大衆的基盤を持つ公然の政党に発展すべく中国国民党と改称,孫文を総理とし,〈共和を強化し,三民主義を実行する〉ことを宗旨とした。…

※「中華革命党」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

今日のキーワード

ソフトロボティクス

ロボティクスの一分野。強度的・構造的に適度なやわらかさがあり、繊細な力加減で動作できるロボットに関する研究。→ソフトロボット...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android