ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「中院親光」の意味・わかりやすい解説
中院親光
なかのいんちかみつ
[没]天授3=永和3(1377).4.11.
南北朝時代の廷臣。源光忠の子。初名は光房。元徳1 (1329) 年参議。延元1=建武3 (36) 年足利尊氏の上洛を比叡山に避けた後醍醐天皇に従ったが,天皇が吉野に逃走したため,翌年尊氏に捕えられた。正平6=観応2 (51) 年足利義詮と後村上天皇が一時和睦をした際,南朝に出仕,権中納言に任じられたが,翌年和が破れ,北朝が京都支配を回復すると,権中納言を剥奪された。その後,京にとどまり,正平 18=貞治2 (63) 年北朝で権中納言,文中1=応安5 (72) 年権大納言に進んだ。
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