中院通村(読み)ナカノインミチムラ

精選版 日本国語大辞典 「中院通村」の意味・読み・例文・類語

なかのいん‐みちむら【中院通村】

  1. 江戸前期の歌人。後十輪院と号した。通勝の子。後水尾院譲位の件で幕府の怒りを買い、江戸に幽閉。のち許されて帰京内大臣となる。書道中院流創始者家集に「後十輪院集」。天正一六~承応二年(一五八八‐一六五三

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改訂新版 世界大百科事典 「中院通村」の意味・わかりやすい解説

中院通村 (なかのいんみちむら)
生没年:1588-1653(天正16-承応2)

江戸初期の公卿,歌人。権中納言通勝の子。母は細川幽斎の女。1600年(慶長5)叙爵,累進して17年(元和3)正三位権中納言。23年武家伝奏翌年寛永1)中宮権大夫を兼ね,29年権大納言に進む。後水尾天皇の信任あつく,かえって幕府の忌諱きい)にふれて30年伝奏を免じられ,江戸に幽囚された。35年天海の努力により許され帰京。47年(正保4)内大臣となる。世尊寺流の能書家。歌集に《後十輪院殿御詠》,日記に《中院通村日記》(1613-38)がある。
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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「中院通村」の解説

中院通村 なかのいん-みちむら

1587/88-1653 江戸時代前期の公卿(くぎょう),歌人。
天正(てんしょう)15/16年1月26日生まれ。中院通勝(みちかつ)の子。武家伝奏,権(ごんの)大納言。後水尾(ごみずのお)天皇の譲位をめぐって幕府の怒りをかい,武家伝奏を免じられ江戸に幽閉された。のちゆるされて内大臣となる。正二位。和歌,書道にひいでた。承応(じょうおう)2年2月29日死去。66/67歳。初名は通貫。号は後十輪院。家集に「後十輪院集」,日記に「通村公記」。

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367日誕生日大事典 「中院通村」の解説

中院通村 (なかのいんみちむら)

生年月日:1588年1月26日
江戸時代前期の公家
1653年没

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