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世尊寺流 せそんじりゅう

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

世尊寺流
せそんじりゅう

平安時代の歌人で能書家として著名であった藤原行成を始祖とする書の流派。世尊寺は藤原行成が完成した寺で,流派の名は世尊寺家第9代の経朝のときにつけられた。行成から5代目の伊行の頃から書風が固まり,代々朝廷の書役に従ったため和様の正統の書として長く後代まで続いた。

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デジタル大辞泉の解説

せそんじ‐りゅう〔‐リウ〕【世尊寺流】

和様書道の流派の一。藤原行成を祖とし、和様の書法を大成。17代行季(ゆきすえ)が享禄2年(1529)に没するまで、権威のある書法として朝廷や貴族に用いられた。

出典|小学館
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百科事典マイペディアの解説

世尊寺流【せそんじりゅう】

藤原行成を祖とする和様書道の一流派。名は行成の祖父伊尹(これまさ)〔924-972〕がその邸宅を寺として世尊寺を創建したのにちなむ。鎌倉時代ころには最も権威ある書流として栄えたが,以後衰えて17代行季の死(1529年)と同時に絶えた。
→関連項目入木道尊円親王

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世界大百科事典 第2版の解説

せそんじりゅう【世尊寺流】

藤原行成の子孫を中心とする書の流派。中国から伝わった書道は,平安時代中ごろにいわゆる和様となるが,それは三蹟小野道風藤原佐理,藤原行成において顕著であった。中でも行成の書風が最も日本人の嗜好にかなったのであろう。その系統の書風の流れが後世に及ぼした影響は多大なものであった。流名は,行成の邸桃園第に同家の氏寺として建てられた世尊寺による。世尊寺の家系は室町時代に及び,1529年(享禄2)17代行季の死で断絶した。

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大辞林 第三版の解説

せそんじりゅう【世尊寺流】

和様書道の一流派。藤原行成を祖とする。和様書道の根源とされ、平安末から鎌倉初期に最も行われたがその後衰退した。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

世尊寺流
せそんじりゅう

書道の流派の一つ。和様の完成者で「三蹟(さんせき)」の一人藤原行成(ゆきなり)を祖とする。名称の由来は、当時、宮廷書道界を支配していた行成が、桃園(ももぞの)の邸を改築して建立した寺名を、後世、8代目の子孫行能(ゆきよし)が家名としたことに始まる。一系は、(1)行成、(2)行経(ゆきつね)、(3)伊房(これふさ)、(4)定実(さだざね)、(5)定信(さだのぶ)、(6)伊行(これゆき)、(7)伊経(これつね)、(8)行能、(9)経朝(つねとも)、(10)経尹(つねただ)、(11)行房(ゆきふさ)、(12)行尹(ゆきただ)、(13)行忠(ゆきただ)、(14)行俊(ゆきとし)、(15)行豊(ゆきとよ)、(16)伊忠(これただ)、(17)行季(ゆきすえ)と、室町時代後期まで続いた。6、7代目あたりまでは書道の名門としての命脈を支え、保守本流的立場を保ち続けたが、行成の伝統を墨守するあまり、12世紀後半以降は新鮮さを失い、形式的な書風に堕した。[神崎充晴]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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世界大百科事典内の世尊寺流の言及

【書】より

… 平安時代も末期になるとようやく個性的書風が見え始め,とくに仮名書きにおいて,仮名の完成美を示す10世紀中ごろの高野切本《古今集》以後は,書写の速度やリズムに種々の変容が現れ,西本願寺本《三十六人集》は美麗な装飾料紙を用いた精粋であり,これは平家一門の名筆になる《平家納経》とともに平安時代の書の圧巻である。行成の書は世尊寺流と呼ばれ,典麗優雅な宮廷文化にふさわしいものであったが,その5世の孫,藤原定信も《三十六人集》の筆者の一人で平安末期の能書家である。しかし見るからに速筆の書であり,個性豊かで行成様を継承してはいない。…

【藤原行成】より

…行成の没後,その家系は世尊寺の名で呼ばれ,書道を家業として続いた。その流派が世尊寺流である。この流派が後の御家流に続くわけであるが,それが凡俗に陥るには流祖行成の書風の中にもその種がないとはいえない。…

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