主婦連合会(読み)しゅふれんごうかい

日本大百科全書(ニッポニカ)「主婦連合会」の解説

主婦連合会
しゅふれんごうかい

1948年(昭和23)10月に結成された、各地の消費者団体と個人会員からなる連合会。略称、主婦連。「消費者の権利を確立し、いのちとくらしを守るために必要な活動をする」ことを目的とする。トレードマークは、しゃもじとエプロン(割烹着(かっぽうぎ))。

 初代会長の奥むめおが、配給の不良品マッチを事業者に取り替えさせる活動を通じて、女性の経済的自覚を高め、暮らしの課題を解決するために団結しようと声をかけて開催された1948年9月の「不良マッチ退治主婦大会」が、主婦連結成のきっかけである。消費者運動の旗印を掲げて、台所と政治の接点を毎日の暮らしのなかにみいだしてきた。事務所は東京都千代田区六番町。機関誌『主婦連たより』を毎月発行している。

 主婦連は、これまで多岐にわたる次のような活動を行ってきた。物価値上げ反対、主婦会館開館、消費者ゼミナール開催、苦情の窓口開設、うそつき表示追放、国際消費者機構加入、消費者保護基本法に意見書提出、再販制度廃止、闇(やみ)カルテル灯油訴訟、食品添加物規制緩和反対、消費税反対、はみ出し自動販売機訴訟、小型ペットボトル解禁反対デモ・集会、大気汚染公害訴訟、欠陥商品110番、遺伝子組換え食品シンポジウム、アルコール飲料コマーシャル全廃要望、大気汚染測定運動、TPP(環太平洋経済連携協定)反対、独占禁止法の勉強会および公正取引委員会との意見交換、安全保障関連法反対、カジノ実施法(IR実施法)反対などである。主婦連は他の市民団体などと連携しながら活動している。

[神尾真知子 2019年3月20日]

『主婦連合会編『主婦連30周年記念“歩み”』(1978・主婦連合会)』『主婦連合会編『歩み――主婦連50周年記念』(1998・主婦連合会)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典「主婦連合会」の解説

しゅふ‐れんごうかい ‥レンガフクヮイ【主婦連合会】

家庭経済の合理化と消費者の権利確立を目的として、昭和二三年(一九四八)に結成された婦人団体の連合体。略称は主婦連。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「主婦連合会」の解説

主婦連合会
しゅふれんごうかい

奥むめおらが中心になって 1948年9月に結成した婦人団体。第2次世界大戦後のきびしいインフレのもと,配給生活のなかから生れた大阪の肉類不買同盟,東京の不良マッチ追放運動,風呂銭値上げ反対運動などに始る。その特色は,家庭生活の中心である主婦の発言を,政治や経済に反映させる社会的活動の一形態となっていることである。かつてはいわゆるおしゃもじ運動を起して一躍注目を浴び,その後も高物価に悩む国民に,公共料金値上げ反対運動や消費者物価値下げ運動,安い生鮮食料品の即売会の開催,商品テストに基づく不良品や危険な商品の追放運動などを行い,よい意味での圧力団体としての力を発揮している。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

デジタル大辞泉「主婦連合会」の解説

しゅふ‐れんごうかい〔‐レンガフクワイ〕【主婦連合会】

昭和23年(1948)奥むめおを中心に結成された婦人団体の連合体。消費者の権利・利益を守る活動を中心に、政治・社会問題にも女性の立場から取り組んでいる。主婦連

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

知恵蔵「主婦連合会」の解説

主婦連合会

主婦連」のページをご覧ください。

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

世界大百科事典内の主婦連合会の言及

【主婦連】より

…主婦連合会の略称。1948年に開かれた〈もえないマッチを持ちよる会〉を契機にして結成された婦人団体の連合体で,84年現在の加盟団体445。…

※「主婦連合会」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

今日のキーワード

緑酒

〘名〙 緑色の酒。よい酒。うまい酒の色としていう。※菅家文草(900頃)五・雨晴対月「緑酒猶催醒後盞、珠簾未レ下暁来鈎」※一高寮歌・嗚呼玉杯に花うけて(1902)〈矢野勘治〉「嗚呼玉杯に花うけて 緑酒...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android