デジタル大辞泉 「九品往生」の意味・読み・例文・類語 くほん‐おうじょう〔‐ワウジヤウ〕【九▽品往生】 極楽浄土に往生すること。往生する者に九つの等級があるところからいう。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「九品往生」の意味・読み・例文・類語 くほん‐おうじょう‥ワウジャウ【九品往生】 〘 名詞 〙 仏語。極楽往生する者の、能力や性質の差によって受ける九つの階位。また、九品のそれぞれに属する人が、阿彌陀仏の極楽浄土に生まれること。生まれて受ける報いにもそれぞれに応じて九種の差があるとされる。九品の往生。[初出の実例]「九体はこれ九品往生にあてて造らせ給へるなるべし」(出典:栄花物語(1028‐92頃)玉のうてな) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
改訂新版 世界大百科事典 「九品往生」の意味・わかりやすい解説 九品往生 (くぼんおうじょう) 仏教用語。浄土に往生せんと願う人の性質や行為の差によって,浄土往生に9種の等級をたてることをいう。九品とは,上品上生,上品中生から下品下生にいたる9種で,これらを略して上上品ないし下下品という。畺良耶舎の訳と称されている《観無量寿経》にもとづく。往生のしかたに九品があるのに従って,浄土やその教主の阿弥陀仏にも九品の等級があるとする。不空訳の《九品往生阿弥陀経》もある。執筆者:礪波 護 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「九品往生」の意味・わかりやすい解説 九品往生くほんおうじょう 阿弥陀如来の住む極楽浄土に生れたいと願う者の9段階 (九品) の往生の仕方をいう。浄土三部経のうちの『観無量寿経』に説かれ,上品上生 (じょうぼんじょうしょう) ,上品中生,上品下生,中品上生,中品中生,中品下生,下品上生,下品中生,下品下生の九品がある。これは悟りにいたるまでの修行の方法,修行する日時,修行によって得る功徳や利益などに各種の差があるところから9段階に分れたものである。なおこれに関連して印相の異なる9体の阿弥陀如来像があり,極楽浄土にも9種の段階があって,九品浄土,九品蓮台などという。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by